くみっきーが来阪「現実を見るのが怖くて」…過去の苦悩明かす「昔は主語が『周り』だった」
■「かわいいと言ってもらえても、素直に受け取れず」
モデル・タレントのくみっきーこと舟山久美子が9月11日、「阪急うめだ本店」(大阪市北区)で開催中の美容イベントのトークショーに登場。自身が手がけるスキンケアブランドを通して「心やからだのケア」について語った。 【写真】くみっきーが売場に、大混雑の様子 大阪に仕事で来るのはコロナ禍前以来という舟山は、「久しぶりにお顔が見れてうれしい」と集まったファンらを見渡してにっこり。16歳の時からファッション誌「ポップティーン」のモデルやタレントとして活躍し、現在は自身が手がけるスキンケアブランド「Herz skin(ヘルツ スキン)」の経営者として多彩な顔を持つ。 今回は「心と暮らしをすこやかに育むコツ」をテーマに、ブランド立ち上げのきっかけとなったモデル時代の悩みについても言及。20代半ばに紫外線アレルギーなど肌トラブルを抱え、メイクで隠しながら仕事をしていた日々を振りかえり、「『かわいい』と言ってもらえても、素直に受け取れなくなって。気持ちがあがらなくて、人に会うのが嫌になった時期もありました。現実を見るのが怖くて写真チェックもできないほど・・・。当時は『止まる』ということが怖かったんです」と赤裸々に語る一幕も。 さらに27歳の時には皮膚病で入院も経験し、「必死で仕事を続けて来たけど強制的に休むことで、これまで自分の心を押し殺していたんだなと気付くことができました。自分のことって、自分がよく分かっていない」と改めて実感したという。
■ 「肌を知ることは心を知ること」
そんなときに、知人から勧められて出合ったのが有機物の「フルボ酸」。「そのドリンクを薄めて顔に塗るように教えてもらったんですが、ギャル魂で原液のまま塗ったんです!(笑)最初はちょっとヒリヒリしたんですけど、すごく肌つやがよくなって」と効果を体感。「この感動体験で、ブランドを作りたいというより、いいものはシェアしたい!という思いが強くなって」と、人生のなかで自信を持って届けたいものを作ることに。 16歳からものづくりに携わってきた彼女らしく、商品にもこだわりがみられ、まずは「化粧品一式を変えなくてもいいように」と各自のアイテムにプラスして相乗効果が出るよう「ミネラルリッチ導入美容水」を開発。浸透力がよく、ミネラルが豊富というアメリカ・ユタ州のフルボ酸を主成分とした美容水となっている。 現在は第2子を妊娠中で、仕事と家庭の両立について問われると「ギリギリですよ!」と答えつつも、「あらかじめ自分だけの時間は確保してます。本を読むのが好きなので、心の栄養になるその時間は他のことはブロックして。それから、私生活にあるものを『好き』でかためていくのも大事だと思います」と、自身が好きな「体にいいもの探し」を心がけ、仕事につなげる工夫も。 最後には、過去と現在の自分を振りかえり、「昔は主語が『周り』で期待に200%応えたいスタンスだったのが、今は『私』はこれをしたい!これを取り入れたい!という思いも大事にするようになりましたね」と話し、観客には「つい自分は後回しにしがちですが、肌を知る事は心を知る事にも通ずるので、時には自分にもハナマルをつけていただければ」と呼びかけた。 ナチュラル&オーガニックの美容イベント『Biople FES 2024 OSAKA』は、9月16日まで、「阪急うめだ本店」9階・祝祭広場で開催。「Herz skin」の新商品も先行販売される。 取材・文/塩屋薫