山形県沖地震から1週間あまり――気象庁「平常時より地震が多い状況は継続」
新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱を観測した山形県沖の地震から1週間あまりが経過した。気象庁は発生当初、「地震発生から1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意」としていたが、26日に「地震活動は時間の経過とともに減少している」と発表した。 ただ、一方で「平常時より地震が多い状況が継続しており、山形県沖の一連の地震活動は当分続くと考えられる」としており、引き続き、地震への警戒を呼び掛けている。
発生から1週間の地震活動
6月18日午後10時22分に発生した山形県沖の地震の規模はマグニチュード(M)6.7。震源は山形県沖(酒田の南西50キロ)で、深さ14キロ。 気象庁によると、地震発生後、26日午前8時までに震度1以上を観測した地震は36回発生している。最大震度別でみると、最大震度4は1回、最大震度3は4回、最大震度2が8回、最大震度1が23回となっている。 また、M3.5以上の地震回数を調べると、12回だという。これは、地震発生から同じ期間で見た場合、昨年6月の大阪府北部の地震(M6.1)よりは多く、1993年の能登半島沖の地震(M6.6)よりは少ない水準となる。 今回の地震によって、秋田県から石川県にかけて津波も観測されている。最大波は山形県鶴岡市鼠ケ関で11センチ。このほか秋田県秋田、新潟県新潟、石川県輪島港でそれぞれ8センチとなっている。
日本中どこでも…
24日以降、震度1以上の地震は発生していない(6月26日午前8時現在)が、特に揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっている可能性があるため、被災地では復旧作業などを行う場合は、地震活動や降雨の状況に注意が必要だ。 また、気象庁は「日本国内では、いつどこで強い揺れが発生してもおかしくない」としている。被災地以外であっても、この機会に「住宅の耐震化」、「家具の転倒防止」、「備蓄品や避難場所の確認」といった地震への備えを見直したい。