【NFL】チーフスTEケルシーがタッチダウンキャッチ数でフランチャイズ記録を更新
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のトップシードを手に入れたカンザスシティ・チーフスは、1週間休息を取ることができる。
今ほどそれにふさわしいタイミングはないだろう。チーフスは現地25日(水)のクリスマスに試合に臨み、後半にピッツバーグ・スティーラーズを突き放して29対10で勝利。それはチーフスにとって2024年シーズンで最も素晴らしい勝利だったと言え、今季のこれまでの試合よりも強力なオフェンスを展開する姿をファンに見せた。
チーフスが試合の後半に素晴らしいパフォーマンスを見せる中、歴史的な記録も達成されている。タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーが殿堂入りしたトニー・ゴンザレスの記録を上回り、チーフスの歴代最多タッチダウンキャッチ数(77回)を更新。ケルシーはゴンザレスの象徴的なセレブレーションを模して、ゴールポストにダンクシュートを決めるような形でボールを投げた。これにはスポーツマンらしからぬ振る舞いに対するペナルティが科されている。
ケルシーにとって、そのリスクは取る価値があったようだ。
『ESPN』によると、ケルシーは「スコアは分かっていたし、仲間のハリソン(バッカー、キッカー/K)がPAT(ポイントアフタータッチダウン)を決めてくれるのも分かっていた」と話したという。
「だから、あれはトニーに対する敬意を示すもので、この組織だけではなくフットボール界全体における彼の功績に対する大きな賛辞だった。彼がいつもゴールポストにボールをダンクするのがどれほどアイコニックだったかは、みんな知っているしね。最善を尽くしたけど、彼のようにできたかは分からない」
“最善を尽くす”という言葉は、前半に自ら招いた複数の逆境を乗り越え、最後の2クオーターで本領を発揮したチーフスにとって、この日の出来事を的確に表現する言葉だろう。クオーターバック(QB)パトリック・マホームズはパス38回中29回成功、320ヤード、タッチダウン3回を記録。相手クオーターバックを苦しめることで知られるスティーラーズの守備陣を相手に、8人の異なるパスキャッチャー(最近ケガから復帰して試合に出場できるようになったマーキス・ブラウンを含む)にパスを通した。