実はみんな、おしっこをしている…? プールに平均75リットルの尿が含まれることが判明
公共のプールには、平均で75リットルもの人の尿が含まれている……。そんな衝撃的な事実をご存知だろうか? 海外のオンライン子育てフォーラムでのトピックに端を発した、「プールでおしっこする?」議論を紹介しよう。 「見た目のインパクト強すぎ…」“お漏らし”がお洒落トレンド? 股間が濡れているように見えるデニムが完売!
「プールでおしっこをするorしない」議論がオンラインで勃発
始まりは、あるひとりの母親が、イギリスのオンライン子育てフォーラムに「休日にプールでおしっこする?」と尋ねたことだった。大部分の人は「しない!」「トイレの訓練を受けた普通の大人はプールでおしっこしない」と回答するなか、一部で「はい、します。少量ですけどね」という告白が。 もちろんこの回答に、「しない」と答えた人は総じて嫌悪感を表したが、一方で「する」と答えた人の中には「ノーと言っている人はみんな、間違いなく嘘をついている」などと主張する人も現れ、双方の意見は平行線をたどることとなったのだ。
カナダの研究結果で「みんなおしっこをしている」と判明
ここで紹介したいのが、2017年にカナダ・アルバータ大学の研究チームが発表した内容だ。彼らはプールに人の尿がどれだけ含まれているのか調査を行った。ソーダ、焼き菓子などに使われるアセスルファムカリウムという人工甘味料などは、人の体内で消化された後もそのまま残るという。そこで、プールに含まれるそれらの量を調べた結果、公共のプールには平均で75リットルの人の尿が含まれていると結論づけたのだ。 この量を考えると、前述の「プールでおしっこをするorしない」議論で「する」と答えた人よりも、実際はもっとたくさんの人がおしっこしている可能性があるという。 オリンピックで23個の金メダルを獲得したアメリカの元競泳王者、マイケル・フェルプスは以前、「みんなプールでおしっこしていると思うよ」と発言した。だが、ある専門家によると、尿や汗に含まれる尿素が塩素と反応して、目の炎症や呼吸器疾患を引き起こす可能性がある物質が形成されることがわかっている。健康のためには、プールではおしっこせず、プールで泳いだ後はしっかりとシャワーできれいにする必要がありそうだ。
文:佐藤まきこ