NewJeans〝専属契約解除〟のドロ沼 HYBE帝国の牙城崩れるか
韓国の女性5人組グループ「NewJeans(ニュージーンズ)」が28日、韓国・ソウルで緊急会見を開き、所属する「ADOR(アドア)」との専属契約を解除することを発表した。 【写真】足上げダンスを踊るNewJeans 同グループは、BTSらが所属するHYBE傘下の所属事務所のADORに対して、グループの生みの親であるミン・ヒジン氏の代表復帰などを求めた。今月13日には「これを受け取った日から14日以内に受け入れなければ、専属契約を解除する」との内容証明を送っていた。 27日の回答期限を迎えたこの日、5人は緊急会見で29日午前0時をもって、事務所との契約を解除すると発表。すでに契約済みの仕事はこなした後、「可能であればミン代表と活動を続けていきたい」と語った。 4月にHYBEとミン氏の対立が表面化。HYBEは傘下のレーベル・ADORのミン・ヒジン代表が経営権を奪って独立を画策したとして、同25日に業務上背任の疑いでミン代表を刑事告発していた。 グループは、2022年に韓国でデビュー。昨年の「第65回輝く!日本レコード大賞」で、優秀作品賞、特別賞をダブル受賞し、同年大みそかのNHK紅白歌合戦に出場した。今年6月には日本デビューも果たしたばかりだ。 「K―POPにとって、いまだ日本の市場規模は大きい。韓国内でボーイズグループやガールズグループが次々に誕生していますが、奪い合いになっている状況です。そんな日本市場に最も食い込んでいるのがHYBE。今回のNewJeansの騒動で、HYBEの牙城が混乱すれば、他の事務所としては願ったりかなったりでしょう」(芸能プロ関係者) HYBEは多額の違約金を求めているが、NewJeansは拒否。グループ名も「放棄する意思もない。名前を使える権利を確保することに努める」とした。 K―POP界はおろか、日本のファンを巻き込んだお家騒動の行方は――。
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