ハリス副大統領がモデルのミームコイン、最高値更新──バイデン撤退で4000%上昇
カマラ・ハリス米副大統領に関する市場動向およびミームコインは、民主党の選挙キャンペーンに紐づく直近の寄付が24時間で8100万ドル(約129億6,000万円、1ドル=160円換算)に上ったことから急上昇を見せ、一部トレーダーのセンチメントを押し上げている。 暗号資産(仮想通貨)ベッティング・アプリケーションのポリマーケット(Polymarket)では、ハリス氏が民主党の大統領候補として指名される確率が90%に跳ね上がり、現地時間7月22日の80%から上昇し、最高記録を更新した。 7月の初めにはわずか8%だったのが、現地時間7月20日に現職のジョー・バイデン大統領が11月の選挙への不出馬を発表したため、変化が見られた。バイデン大統領はその後、ハリス氏を候補者として支持している。 ポリマーケットのトレーダーたちは2860万ドル(約45億7,600万円)をハリス氏に賭けており、次に人気があるのはミシェル・オバマ氏だ。 その他では、ハリス氏をモデルにした政治的ミームトークンでソラナがベースのKAMAは62%の急騰を見せ、歴代最高値の2セント(約3.2円)を記録して時価総額2,700万ドル(約43億2,000万円)となった。このトークンは、現地時間6月18日の安値0.00061ドルから4,000%も上昇しており、主にはハリス氏が大統領になる可能性によって支えられている。 ハリス氏は暗号資産や成長市場に対する戦略について、まだ公に発言していない。一方、共和党のドナルド・トランプ候補は暗号資産市場への支持を表明しており、現地時間7月27日に開催されるBitcoin 2024カンファレンスに姿を見せる予定だ。 今後数週間のうちに、ハリス氏や民主党から暗号資産業界について言及されると予想する向きもあり、それが値動きに影響を与える可能性もある。 「彼女はまだ正式な指名を受けていないが、昨夜の展開は、現在の民主党の戦略に沿ったものだというコンセンサスが見られ」ており、「今後数日間、本件に関する民主党のコメントから目が離せない」と、暗号資産トレーディング企業のウィンターミュート(Wintermute)はCoinDeskに宛てた現地時間7月22日付のメールで述べている。 「ハリス氏が指名を獲得するという予想が一般的で、これが外れるとなれば、市場は乱高下する可能性がある」と同社は付言した。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Kamala Harris Memecoin Sets New Highs as Her Nominee Odds Surge to 90%
CoinDesk Japan 編集部