「厚木まで30分」なのに「大井松田まで“2時間以上”」って何!? 渋滞情報「やけにアバウトな表現」が出る理由 そもそもスピードみんな違いますよね?
あえて「ぼかす」場合も
高速道路の情報板などでは、「ここから●●ICまで30分」と目安のポイントまでの所要時間が表示されます。しかし、最高速度は区間や車種によっても異なるうえ、渋滞状況にも左右されます。どのような基準で所要時間が表示されるのでしょうか。 【写真】画面巨大だし緻密! これが「ここから●●ICまで30分」表示の裏側です NEXCOの高速道路でこうした情報を出しているのは、各エリアを監視している「道路管制センター」です。ここでは、管轄する高速道路のリアルタイムの情報が集約された巨大なモニターを前に、自動計算、手動入力を組み合わせながら、「渋滞●km●分」といった情報を表示しています。 速度が異なるにもかかわらず、所要時間表示ができる理由については、区間や車種ごとの最高速度の違いなどは関係なく、実際のクルマの到達時刻の平均から割り出されているためだそうです。 ちなみに、広域的な所要時間表示では、渋滞しているときに「●●ICまで30分」「▲▲ICまで60分」、そして「■■JCTまで“2時間以上”」といった情報が出されるときがあります。一方で、きちんと「150分」などと表示されるケースも。つまり、なぜかアバウトな情報が出ることがあるのです。 これについては、「事故渋滞のときなどは、緊急車両の通行などで刻々と状況が変化するため、アバウトに表示せざるを得ないケースもある」ともしたうえ、渋滞のため、利用者に「ほかのルートへの迂回を検討してもらう」狙いもあるのだとか。後者では、圏央道の手前や、東名・新東名の分岐点手前など、その先で迂回ルートの選択が可能な場所で「●時間以上」の表示を見かけるケースが該当しそうです。
乗りものニュース編集部