【卓球】パリ五輪代表選考は佳境 女子残り『1枠』は平野美宇と伊藤美誠の争い 全日本選手権開幕まで1か月
卓球のパリ五輪シングルス代表争いは佳境を迎え、最後の選考大会となる全日本選手権開幕まで1か月となりました。 【画像】初戦でプエルトリコのディアス選手に勝利し笑顔を見せる伊藤美誠選手 選考ポイント上位2名に与えられるシングルス代表の座。女子では早田ひな選手が790.5ポイントでトップを独走。代表の座を確実なものとしています。 2位につけているのは486ポイントの平野美宇選手。続く3位の伊藤美誠選手は451.5ポイントで、両者の差はわずか34.5ポイントとなっています。 15日から行われていた世界トップ16人のみが出場できる卓球WTT女子ファイナルズには早田ひな選手(世界ランキング5位)、伊藤美誠選手(同10位)、張本美和選手(同14位)の3選手が出場。世界ランキング17位の平野美宇選手は、出場とはなりませんでした。 この大会は、パリ五輪の選考レースの対象ではありませんが、中国トップ3選手に勝利すればポイントが加算。7ゲームマッチで15ポイント、5ゲームマッチで10ポイントが加算されます。(準決勝、決勝のみ7ゲームマッチ) 平野選手不在の大会で、その差を詰めたい伊藤選手。初戦はプエルトリコのディアス選手(同11位)と対戦し3-1で勝利をおさめると、準々決勝では早田選手を破り駒を進めた東京五輪シングルス金メダリストの中国・陳夢選手(3位)と対戦しました。 勝てば10ポイント獲得となる大事な試合でしたが、大会前から体調を崩していたという伊藤選手は本来の力を出し切ることができませんでした。陳選手の高い対応力に阻まれストレート負け。試合後には悔し涙を見せました。 この大会でポイントを獲得した日本人選手はおらず、代表残る『1枠』は来年1月22日に開幕する全日本選手権で決定。そして、団体戦に出場できる代表3人目については、日本卓球協会の強化本部が「団体戦でシングルスおよびダブルスにて活躍が期待できる選手」と発表しています。 WTT女子ファイナルズの女子ダブルスで世界ランキング1位の韓国ペアを破るなど、準優勝に輝いた木原美悠選手、長崎美柚選手や敗れたものの世界ランク1位の中国・孫穎莎選手とフルゲームの激闘を見せた15歳の張本美和選手など、力のある選手が多く揃う女子卓球。し烈を極める代表争いから最後まで目が離せません。