幸せな新年願い 「巳」の干支絵馬制作 青森県つがる市・長内さん
青森県つがる市木造出来島の糸のこ工芸作家・長内正春さん(70)の工房で、新年の干支(えと)「巳(み)」の絵馬作りが行われている。5日、長内さんは魅力的で災いのない新年を願い、とぐろを巻いたかわいらしいヘビの作品を仕上げていった。 1981年から毎年制作。市内を中心に県内各地、時には県外からも注文がある。今年は11月下旬から本格的に作業を開始。この日も電動の糸のこを使って縦14センチ、横21センチ、厚さ1.3センチの青森ヒバの板から胴体などのパーツを切り抜いた後、立体的になるよう段差をつけて組み立てていった。余った板の表面はバーナーで茶色に焦がして背景とし、絵馬が目立つようにした。年末までに計150点作る。 長内さんは「世の中の災いをぎゅっと詰めて富を逃さないように-と願って作った」と話した。1点3千円(税込み)。問い合わせは長内さん(電話080-4510-6835)へ。ショートメールでも受け付けている。