澤穂希に続いた!なでしこ10代五輪、しかも史上初2人同時!パリ代表に18歳古賀塔子&19歳谷川萌々子ら18人
日本サッカー協会は14日、パリ五輪に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」の18人を発表し、18歳のDF古賀塔子と19歳のMF谷川萌々子がメンバー入りした。複数の10代選手の選出は初めてで、8強だった23年W杯メンバーを中心に海外組も過去最多の11人。自慢の布陣で挑む、花の都での戦いに池田太監督(53)は「金メダルを目指したい」と宣言した。 池田監督の言葉には、力強さがあった。「発表するメンバーと五輪を戦うことを大いに楽しみにしているし、自信もある。パリの切符を手にした時に五輪を戦うなら頂点、金メダルを目指そうと選手にも話した。目の前の1試合をしっかり戦い、その先にある金メダルを目指したい」。堂々と日本サッカー初の五輪金メダルを目標として公言した。 充実のメンバーが自信を裏付ける。海外組は東京五輪の6人から今回は11人となり、世界で戦う選手が増えた。平均年齢は22人だった東京五輪(24・6歳)を上回る25・1歳でDF熊谷、MF長谷川ら18人中15人は8強に進出した昨夏の女子W杯に出場した経験がある。指揮官は「ピッチ内での解決能力、悩まずに思い切ってプレーできる部分は増えた」と成熟度が増していると強調。気温30度に迫る真夏のフランスで、中2~3日で戦う過酷な日程だが、高い総合力は日本の強みとなる。 金メダルロードを加速させる役割として期待されるのが10代の2人。1年前の女子W杯で練習要員だった18歳のDF古賀と19歳のMF谷川を選んだ。守備ラインならどこでもこなし、中盤の底でもプレーできる古賀を池田監督は「DFの強さ、スピード、ボールを持ち運べる、ビルドアップに関われる」と高く評価した。 谷川は中盤を主戦場とし、スウェーデンリーグでは出場9戦連続得点中。17歳で96年アトランタ五輪に出場し、11年女子W杯ドイツ大会で日本を初優勝に導き、FIFA女子最優秀選手賞を受賞した澤穂希さんの系譜を継ぐ“澤2世”で、指揮官が目をつけたのは「持ってる爆発力、パワー」。新たな風を吹き込む谷川は「小さい頃からの夢の舞台である場で戦える喜びと責任を持ち、結果を残せるようにしっかり準備していきます」と決意を語った。 7月13日にガーナ代表との壮行試合(ゴースタ)を経てパリへ。パリ五輪は開会式の1日前、7月25日に1次リーグ初戦で、いきなりW杯王者のスペインと激突する。「チームジャパンとして、いいスタートが切れて国民の皆さんに勇気と喜び、感動を与えられるよう頑張っていきたい」と池田監督。真夏の決戦に決意を語った。(後藤 亮太) ◆なでしこジャパン過去の10代での五輪代表 日本が初出場を果たした96年アトランタ五輪にMF澤穂希が17歳で出場。08年北京五輪のMF宇津木瑠美、12年ロンドン五輪のFW岩渕真奈はそろって19歳での選出。東京五輪はMF木下桃香が18歳で選ばれた。
報知新聞社