共産党の新委員長・田村智子ってどんな人? 初の女性トップ就任も、パワハラ疑惑などで早くも雲行きが......
実際、先の党大会ではそんな田村新委員長の"原理原則重視"の姿勢が物議を醸した。討論の場で党首公選制導入を主張した党員の除名処分に苦言を呈した大会出席者を、壇上から「党員としての主体性、誠実さを欠く発言で、政治的本質をまったく理解していない」と非難したのだ。 「ネット配信でこの発言を見て、SNS上では『田村新委員長の発言はパワハラでは?』と炎上中です。初の女性委員長起用でイメージを一新したい共産党としてはなんとも苦しい船出となりました」(前出・政治部デスク) 党勢拡大に加え、田村委員長のもうひとつの課題ともいえる野党共闘の先行きにも不安が残る。 「あまり認識されていないが、野党共闘では自党候補を自主的に引っ込めて共闘を成立させるなど、共産党が現実的な対応をしてきた。その調整に水面下で汗をかいてきたのが小池書記局長でした。 その小池さんのサポートを受けて、田村新委員長がほかの野党に対して現実的な対応を取れるかどうか? それが共闘の成否のカギを握るはずです」(前出・鈴木氏) 座右の銘は「開拓精神」という田村新委員長。アンチ共産層の懐にまで飛び込んで新たな支持を開拓し、党を盛り上げられるのか? 26日から始まった今国会にでも、その真価が問われることになる。 写真/共同通信社