ホンダ、電動二輪コンセプト『EV Fun Concept』、『Urban Concept』を公開。スポーツモデルと近未来の都市型モビリティの2車種
11月5日、ホンダは電動二輪車のコンセプトモデル『EV Fun Concept(イーヴィー・ファン・コンセプト)』と『EV Urban Concept(イーヴィー・アーバン・コンセプト)』をイタリア・ミラノで11月7~10日に開催されるEICMA 2024(ミラノショー)で初公開した。 【写真】ホンダが考える近未来の都市型電動モビリティを具現化したモデル『ホンダEV Urban Concept』 ホンダは、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいる。2050年に“ホンダの関わるすべての製品と企業活動全体を通じてカーボンニュートラルを実現する”ために、2040年代には全ての二輪製品でのカーボンニュートラル達成を目標としている。 今回、ミラノショーのプレスデーで発表された『EV Fun Concept』と『EV Urban Concept』は、“Precision of Intrinsic Design(研ぎ澄まされた本質的なデザイン)”をテーマにデザインされた電動二輪車のコンセプトモデルだ。 ホンダの電動二輪として初のスポーツモデルとなる『EV Fun Concept』は、長年の二輪車開発で積み上げた“走る・曲がる・止まる”の高い性能に加え、電動ならではの静かで振動のない新しい乗り味を実現。こちらもホンダのバイクでは初となる固定式バッテリーを搭載し、スリムで扱いやすい車体パッケージに仕上げている。 そして、このコンセプトモデルを元に、中型排気量帯相当のネイキッドタイプのスポーツモデルを2025年に市場へ投入を予定しているとのことだ。 もう一方の電動スクーターのコミューターモデル『EV Urban Concept』は、バッテリーやモーターの位置などもゼロから構築。ホンダが考える近未来の都市型電動モビリティを具現化して、水平基調を中心としたボディー形状と長めのホイールベースや太いタイヤとの対比により、都市部での機動性を確保しつつも所有感を感じる堂々としたスタイリングを実現した。これは従来のコミューターとは異なるアプローチだという。 また、『EV Fun Concept』と同様に、“走る・曲がる・止まる”の高い性能はもちろんのこと、ハンドルスイッチや計器類などをシンプルで見やすく直感的に操作できるHMI(ヒューマンマシンインターフェース)により、今まで以上にライディングに集中できる乗車環境を目指して設計された。 ホンダは、2024年を電動二輪車のグローバル展開元年と位置付け、電動二輪車市場への参入を本格化させている。“2030年までに、グローバルで電動モデルを30機種投入”を計画しており、今回の2台のコンセプトモデルは計画実現へ着実に進んでいることを示している。 2025年に販売予定の電動二輪のスポーツモデルをはじめ、これからのホンダがどのように電動モデルを展開していくのか、今後の動向に注目したい。 [オートスポーツweb 2024年11月06日]