従来の保険証が発行停止に。マイナ保険証の登録が面倒!医療機関、薬局、セブン銀行でも登録可能
改正マイナンバー法により、12月2日から従来の健康保険証の発行が停止となりました。今後は「マイナ保険証」が普及していくことになりますが、いまだに「利用するための手続きやしくみがよくわからない」といった困惑の声が多く上がっている状況です。現時点でのマイナ保険証の利用登録率は約62%となっていて、順調に普及が進んでいるとはいえません。マイナ保険証の基本について、改めて確認しておきましょう。 【写真】マイナポータルで医療費の情報を確認してみると… * * * * * * * ◆利用登録に必要なのは? 「マイナ保険証」とは、マイナンバーカードに保険証の機能を付与したものです。 ただ、マイナンバーカードは発行されたそのままの状態では保険証として使うことはできません。別途マイナ保険証の利用登録手続きをする必要があります。 (利用登録に必要なもの) ・マイナンバーカード ・暗証番号 暗証番号とは、マイナンバーカードの申込み手続きを行った際に、自分で設定した4桁の番号のことです。自治体によっては申込みの際に、暗証番号を記した控えの紙やメモを渡してくれることがあります。「暗証番号を忘れてしまった」という人で、こうした紙をもらった記憶があれば、どこかに保管していないか探してみてください。 もし番号がわからず、控えの紙もないという場合には、市区町村窓口に問い合わせましょう。住民登録のある市区町村窓口で初期化・再設定の手続きをすることになります。
◆利用登録方法は? マイナ保険証の利用登録方法は、「マイナポータルで利用登録」「医療機関や薬局で利用登録」「セブン銀行で利用登録」の3通りです。一番やりやすい方法を選ぶとよいでしょう。 1.マイナポータルで利用登録「マイナポータル」とは、政府が運営するオンラインサービスのことです。マイナポータルを利用すると、スマホやPCで行政手続きを行ったり、行政が保管する自分の年金・医療情報などを確認したりすることができます。 マイナポータルを使ってマイナ保険証の利用登録をする場合、スマホならマイナポータルアプリをダウンロードして、PCならマイナポータルサイトにアクセスして、画面の指示に従って手続きを進めます。早ければ1分程度で利用登録が完了するので、3つの方法の中では最も手軽です。 ただし、マイナポータルで利用登録するためには、スマホやPCにマイナンバーカードを読み込ませる必要があります。スマホの機種によっては、マイナンバーカードの読み取りに対応していないことがあるため、注意が必要です。 また、PCで利用登録をする場合は、マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーを用意しなければなりません。 もしスマホやPCでの登録が難しい場合は、2または3の方法をお試しください。 2.医療機関や薬局で利用登録スマホ・PCでの利用登録が難しい人におすすめの方法です。 医療機関や薬局に設置されている「顔認証付きカードリーダー」にマイナンバーカードを置き、画面の指示に従って手続きを進めれば、その場で利用登録ができます。 3.セブン銀行で利用登録セブン-イレブンに設置されている「セブン銀行ATM」を利用すれば、24時間いつでもマイナ保険証の利用登録ができます(年末年始などのシステムメンテナンス時は除く)。 最寄りに医療機関や薬局がない、もしくは受付時間内に行くのが難しい場合は、この方法で利用登録をしましょう。 (1)ATM画面の「各種お手続き」ボタンを押します。 (2)「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み」ボタンを押します。 (3)画面の案内に従って操作します。 なお、利用登録を済ませたマイナンバーカードと、そうでないマイナンバーカードを目視で見分ける方法はありません。「きちんと利用登録できているかわからない」という人は、マイナポータルにアクセスして確認しましょう。 マイナポータルのホームタブ内にある、「証明書」エリアから「健康保険証」のページを開き、「マイナンバーカード利用状況」に「登録済」と表示されていれば、登録が完了しています。