角田裕毅vsマグヌッセン、ジェッダ29周目ターン1~2勝負の分かれ目は右ミラー破損…中野信治氏は「ブレーキングが甘くなった」と指摘|WEDNESDAY F1 TIME
サッシャ氏が「(右側が)見えてないから、万が一クラッシュしたらレースを失ってしまう。そこがありますよね」とコメントすると、中野氏も賛同している。 「ユウキ的には手堅くやった。“なんで入らせるの?”ではなくて、ミラーが見えなくなってしまったから、無用な接触を避けたかったんで、ああいう感じになったのでは」 すでにタイムペナルティを受けていたマグヌッセンは、トレインを先導しながらペースを落としてタイムギャップを作り、結果として僚友ニコ・ヒュルケンベルグの今季初入賞を援護射撃した形になる。クレバーに1ポイントを獲得したが、このハースの戦いには賛否両論が巻き起こる状況となった。 一方でRBの角田は中野氏が指摘したとおり、右ミラーを失ったことから偶発的な要素が重なり、ポジションを下げる結果となってしまったようだ。 今季RBのVCARB 01のマシンを駆る角田は、サウジアラビアGPで今季初の予選Q3進出を果たしたように、ある程度上位勢に迫る一発の速さを示している。だが第1戦、第2戦ともに決勝ではレースペースに苦しみ、直接的なライバルであるハースやキックザウバー、ウィリアムズに比べて、決め手に欠けるシーンも散見された。 サウジアラビアGPでは、右のミラーを失ったことで戦況が大きく変わってしまった角田。入賞争いに食い込むため、ここから続く第3戦オーストラリアGP、第4戦日本GPでどう改善していくのかが要注目となる。