角田裕毅vsマグヌッセン、ジェッダ29周目ターン1~2勝負の分かれ目は右ミラー破損…中野信治氏は「ブレーキングが甘くなった」と指摘|WEDNESDAY F1 TIME
角田にとってはマグヌッセンに抜き返された29周目のターン1で、明暗を大きく分ける結果となってしまった。 中野信治氏は『DAZN』の『Wednesday F1 TIME #3』内で、角田vsマグヌッセンの駆け引きについて言及。角田はマグヌッセンにコース外から抜かれた段階では右のミラーがあった。だがその後走行中に右のミラーを失ってしまったことが、29周目のターン1~2で、対マグヌッセンという点でマイナスになったと説いている。 番組MCのサッシャ氏は29周目ホームストレート上、角田のオンボード映像を示しながら「まずは(マグヌッセンの後ろに付いて)見てください。(角田のマシンに)右のミラーがありません。(抜いた後のライン取りで)右に行っているんですよね」と説明。
すると中野氏は「(角田はホームストレート上で)定石通りのオーバーテイクなんですよね」と、走行ラインは盤石だったと返答している。 「ちょっと(ターン1手前で)左に寄ってブロックして、その後右に行けないんです。行きづらいんです。(右の)ミラーがないから」 ターン1~2のセクションで、角田は一度前に出たもののマグヌッセンに抜き返されてしまった。中野氏はターン1で角田のブレーキングがかなり手前だったと指摘している。 「中途半端な感じで(ターン1に)入ってしまった。ブレーキングも甘いんです。ちょっと手前でいっている。だからケビンがもう一回(角田に並びかけてアウトからターン1に)飛び込んできてしまった」
「ケビン的には(ホームストレートで)“抜かれた、終わったー”と思ったら“あれ?ユウキ、ブレーキング早いじゃん”という感じでアウトからきちゃったんですよね」 「その後(角田の右)ミラーがないんで、位置関係がつかみづらいんで、出口に向けて(マグヌッセンの)ラインを残す結果になってしまった。(角田はターン2で)かなり大回りしていますよね。本来なら(サイドバイサイドで)ピタッと付けて、なんならカバーしていく。2台並んで行くぐらいの感じでなければダメなんですけど、おそらく(右の)ミラーがなかったことの弊害なのかなというように見えますね」 「ミラーがなくてブレーキングが甘くなってしまったこと。その後の対応もミラーがないことで、後手後手に回ってしまい、ああいう結果になってしまった」