阪神淡路大震災の復旧作業でアスベスト被害 27年後に中皮腫発症の男性が新たに労災認定
阪神淡路大震災でがれきの撤去作業をし、アスベスト特有のがん、中皮腫を発症した男性が、新たに労災認定を受けていたことがわかりました。 支援団体によりますと、兵庫県内に住む会社員の男性は、1995年の阪神淡路大震災の直後から、がれきの撤去のほか工場や倉庫の解体作業をしていましたが、震災から27年後のおととし4月、アスベストが原因とされるがん、悪性胸膜中皮腫と診断されました。 その後、手術を受けましたが、今も通院治療中だということです。 男性は診断を受け、労災を申請。去年10月、神戸西労働基準監督署は、がれき撤去などの作業が原因で中皮腫を発症したとして、労災を認定しました。 阪神淡路大震災の復旧作業によるアスベスト関連の労災認定は、支援団体が把握している限りで6例目になるということです。 男性は「当時の同僚も同様の環境下で勤務していて心配。アスベストの危険性と飛散防止について広く発信してもらいたい」とコメントしています。 支援団体では「当時ボランティアに来ていた方でも、がれきから発するアスベストにさらされた可能性があるので、情報を寄せて欲しい」としています。 「震災とアスベストホットライン」 電話 078ー382ー2118
ABCテレビ