【大学野球】中大が逆転負けでV逸 平日9時開始も大応援団集結 清水達也監督「1勝の差をすごく感じた」
◆東都大学春季リーグ戦第4週第3日▽青学大3―1中大(29日・神宮) 「勝った方がV」の最終決戦で、中大は青学大に逆転負け。平日の午前9時プレーボールにもかかわらず、大勢のOB・OGや現役学生が一塁側スタンドへ詰めかけ、応援歌「あゝ中央の若き日に」を熱唱して後押ししたが、優勝へわずかに及ばなかった。 2回、先頭のDH・伊藤櫂人(2年=大阪桐蔭)が左越えソロで先取点を奪ったが、先発した左腕・山口謙作(3年=上田西)が4回、2四球と制球を乱し、2死一、三塁から青学大のドラフト候補・佐々木泰三塁手(4年=県岐阜商)に左越え3ランを浴び、逆転された。中大は3回以降、無得点と打線が沈黙した。 清水達也監督(59)は「昨秋もそうだったが、1勝の差をすごく感じた。青学さんは全国でも勝っているチーム。その差をどう埋めていくか。みんなの力がついたというのも感じていると思う。次につなげてほしい」と秋のV奪回を誓った。 主将の桜井亨佑外野手(4年=習志野)も「去年も一歩及ばずで負けてしまい、今年も1勝の重みを痛感した。秋には詰められるよう、やっていきたい」と唇をかんだ。ナインのほとんどが試合後も一塁ベンチに残り、青学大の胴上げをまぶたに焼き付けた。この悔しさは必ず、成長へのエネルギーに変える。(加藤 弘士)
報知新聞社