日向坂46 山口陽世、平尾帆夏、藤嶌果歩……地方を盛り上げるメンバーがファン層拡大の鍵に
日向坂46の鳥取出身メンバーである山口陽世と平尾帆夏が「とっとりふるさと大使」に就任した。日向坂46では、これまでも埼玉出身の金村美玖と丹生明里の“にぶみく”コンビが「埼玉応援団」として埼玉の魅力を発信してきたが、こうした地元に根ざした活動はグループのファン層を拡大していくためには欠かせない。 【写真】ひなた坂46、スタートラインに立ったライブ 日向坂46は約3分の2のメンバーが関東圏以外の出身と、比較的地方出身者が多いグループではあるが、活動はどうしても首都圏が中心になることが多い。それは日向坂46に限らず、同じ坂道グループである乃木坂46や櫻坂46も課題としているところだが、グループが国民的なアイドルへと駆け上がる上で、地方を開拓していくことは必要不可欠だと言える。今年9月に開催される『ひなたフェス2024』は地方開拓の最たる例だろう。宮崎が「日本のひなた」と呼ばれていることから過去に宮崎でロケを行ったことがきっかけで、約5年の月日を経て実現。YouTubeチャンネルの『日向坂ちゃんねる』で6月21日~23日にかけて配信された「日向坂46時間TV」では『ひなたフェス2024』に向けてメンバーがそれぞれ地方を回り、地方のファンを増やすための活動を全体で行ってきた。昨年の『Happy Train Tour 2023』では関東の都市に加えて宮城や福岡、愛知でも開催しており、着実に地方のファンが増えていることを感じさせた。そんな地方開拓の鍵を握るのが地方出身メンバーの存在である。 日向坂46初の鳥取県出身メンバーとして加入した山口は、『君にエールProject』(BSS山陰放送)に出演、平尾は2023年10月からスタートした『日向坂46 平尾帆夏のひら砲らじお』(エフエム山陰)でパーソナリティを務めるなど、鳥取県に貢献してきた。昨年、『日向坂ちゃんねる』にて公開された「【夏休み】山口陽世の実家にお邪魔してみた!【鳥取帰省】」では、2人が地元に帰省し、山口の実家を訪れる動画を公開。動画の中で高校の同級生であったことが明かされると、おひさま(日向坂46ファンの呼称)の間で大きな話題となった。「日向坂46時間TV」では、『ひなたフェス2024』のPRのために鳥取のお店を回りポスター貼りを行い、鳥取県庁を訪れた2人は鳥取県知事の平井伸治から「とっとりふるさと大使就任(仮)」に任命。平井知事によると平尾がパーソナリティを務めるラジオでの「とっとりふるさと大使になりたい」という発言がきっかけで実現に至ったという。7月22日には「とっとりふるさと大使」委嘱状交付式が執り行われ、今後は日向坂46初のふるさと大使として正式に鳥取県の大使として地元の魅力を伝えていくことになる。2人の存在は日向坂46が首都圏のみならず地方で活躍するための、大きな鍵となることは間違いないだろう。 山口県出身の河田陽菜は、『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)で行われた「第2回企画プレゼン大会」の中で山口県の伝説を探す「河田探検隊」というロケ企画を提案したり、かつては「地元愛部」(じもとらぶ)としても活動したりと、熱い山口愛を持ち合わせているメンバーだ。2021年に放送された『山口放送開局65周年記念 追跡!長州ツイートトラベル』(山口放送/日本テレビ系)ではカミナリのサポート役として山口を案内しており、すっかり山口出身のアイドルとして認知されてきた印象だ。2022年に発売された1st写真集『思い出の順番』(講談社)では河田の出身地である下関をはじめ、奄美、鎌倉、東京など国内の様々な場所で撮影が行われた。まだ地元に根ざした活躍は多くはないが、いずれ山口県の観光大使ないしは、ラジオ番組のパーソナリティが実現する日は遠くないかもしれない。