INI 西洸人、BE:FIRST SOTA……ダンサー出身メンバーのラップ、優れたリズム感が生み出すグルーヴ
9月29日、INI公式YouTubeチャンネルに西洸人が自作した楽曲「SURVIVE」が公開された。同曲のリリックには西の心の内が表れているかのようで、それをリスナーに余す所なく伝えるべくラップの刻み方も非常に聴き取りやすい。10月4日放送のラジオ番組『From INI』(AuDee)内では、「フィッティングも事前に組んでいてそれをもとにいろいろ変えたりしたんだけど、スタイリストさんと1対1で2時間半くらいかけてスタイル組んだりして」、「朝4時くらいに出て、夜のシーンもあって。(撮影が)終わったのが夜中の1時半とか」と話しており、こだわりにこだわり抜いていた様子だった。 【画像】西洸人、INIとしての活躍も目覚ましい 西と言えば、INIでラップを担当しているメンバーのうちの1人だ。グループ結成のきっかけとなったオーディションである『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のポジションバトル時は、自作ラップのリリックが思うように書けずに悩む姿を見せていたが、ラップトレーナーであるKEN THE 390は「面白いなと思った」と評価。今ではINIメンバーの中で一番と言っていいほど楽曲制作に対して精力的に取り組み、そのクリエイティブ力を十二分に発揮している。ちなみに、10月30日リリースの7thシングル『THE VIEW』でも、収録曲「HI-DE-HO」の作詞を担当している。そして音楽家としての才能も然ることながら、パフォーマンスではラッパーとしての存在感もしっかり示し続けている。 もともと西はダンサーとして活躍しており、SHINeeや三浦大知、ちゃんみななどのアーティストのバックダンサーを務めていた経歴の持ち主。だからこそリズム感には長けていて、ラップにおいてグルーヴ感を生み出すことができているのかもしれない。ダンサーには特有の音楽の聴き方がある。振りを踊る際、いわゆるメロディラインやバスドラムなど目立つ音だけでなく、より後ろで鳴っている目立たない鳴モノやアクセント的に使われているパーカッションの音などを拾うことがあるのだ。そういった耳を持っているからこそ、西独自のリリックの刻み方ができているのではないだろうか。「SURVIVE」を聴いても、言葉を小節に詰め込むのではなく細かく区切ったり、言葉をどこまで伸ばすかを調節したりしながら、グルーヴを生み出しているように聞こえる。