「ヤギを連れて1万ボルト実験も…北、DMZに電気鉄柵設置」(2)
◆「年内にIRBM発射の可能性…自爆ドローンのロシア輸出状況も」 北朝鮮が年内に追加で弾道ミサイル挑発をする可能性も高いと、軍は把握した。合同参謀本部の関係者は「最近、固体燃料弾道ミサイル胴体生産および移動の兆候、北の国防発展5カ年計画、米大統領の就任など対内外の日程などを考慮すると、近くIRBM級極超音速ミサイルを奇襲発射する可能性がある」と強調した。 これに先立ち北朝鮮は6月26日、東海(トンヘ、日本名・日本海)上に固体燃料推進体系を適用した極超音速IRBMを発射したが、正常飛行に失敗した。技術的補完のため追加試験が必要な状況であり、そのための具体的な準備状況が韓米探知資産で捕捉されたとみられる。 朝ロ間の軍事協力について、合同参謀本部の関係者は「多数の情報を総合的に評価すると、北の軍は交代または増員派兵を準備中」と説明した。また、金正恩委員長が先月の現地指導で公開した自爆型無人機をロシアに支援する動きもあるという。合同参謀本部の関係者は「北が先にロシア側に無人機を送るという意思表明をしたとみて動向を追跡中」と説明した。 さらに北朝鮮が240ミリ放射砲(多連装砲)と170ミリ自走砲など現在運用する戦力までもロシアに支援していると、この関係者は伝えた。 米ウォールストリートジャーナル(WSJ)は22日(現地時間)、民間の衛星写真分析と韓国政府関係者の発言に基づき北朝鮮がロシアに武器を輸出するために国内武器工場およそ200カ所をフル稼働し、生産量の増加に拍車を加えていると報じた。北朝鮮は従来の工場のフル稼働だけでなく、東海岸にある火星11級短距離弾道ミサイル(SRBM)生産施設も拡充していると、伝えた。 ◆合同参謀本部議長、新任の韓米連合司令官就任後に初めて電話 一方、金明秀(キム・ミョンス)合同参謀議長はこの日、ブランソン新韓米連合司令官と初めて電話をし、北朝鮮の挑発の可能性に関連して軍事対応態勢強化案を議論した。双方は弾劾政局でも強固な韓米の軍事対応態勢を再確認した。 合同参謀本部によると、今回の電話で金議長は「韓米同盟は大韓民国の安保と韓半島(朝鮮半島)の安定を守る核心軸」とし「国内外の安保環境変化の中でも韓米同盟は揺らぐことなく強固だ」と強調した。これに対しブランソン司令官は韓米日安保協力関係の持続について「3カ国訓練の推進力を維持することが重要だ」とし「域内の安定は持続的に発展する米韓日安保協力にかかっている」と答えた。