小川航基 代表史上最速の4戦6発へ「僕が一番。その自信は常にある」“ライバル”上田綺世に対抗心
26年W杯北中米大会アジア2次予選シリア戦(11日・Eピース)を控える日本代表は8日、広島県内で合宿をスタートさせた。前日7日夜にミャンマーから帰国し、この日朝に広島入り。大粒の雨が降る中、約2000人のファンを前に1時間強の練習に励んだ。 FW小川航基(26=NECナイメヘン)は、6日のミャンマー戦で1トップで先発フル出場し2得点。19年E―1選手権以来、約5年ぶりとなるゴールで代表戦は3戦5得点と手応えを得た。次戦のシリア戦でもゴールを決めて4戦6得点となれば、1970年の上田忠彦、今年1月の中村敬斗の所要6戦を抜き最速記録となる。 以下は小川との主なやりとり。 ――移動の疲れは。 「移動疲れは多少あります。でもあと3日あるんで、しっかりとコンディションを整えて次の試合に向かいたい」 ――(ミャンマー戦での)ゴールの手応え。 「前半からなかなかクロスが上がってこなかった。強く要求していて、後半になって2得点ともクロスからだった。僕が1枚しか中にいなくても得点を取れるというのは見せたので、もっと要求したい」 ――改善点もそのあたりか。 「要求は死ぬほどしていたんで。周りもそのイメージはあったからこそ、最後はポンポンと上がってきた。単調にならずに、しっかりとサイドから入って、サイドで崩してクロスを増やしていければ。中からじゃなくて外から攻撃することで中が空いてくると思う」 ――カズから祝福メールは。 「来てないです。でも記事は読みました。応援している、と。カズさんとはキャンプでしか一緒になったことがなく、シーズン通してやったことはないですけど、いろいろ話させてもらった。うれしいですよね。そういう風に気にかけてくれて」 ――貪欲に海外について質問していた。 「貪欲だったかどうかは分からないけど、結構聞きましたね。凄い参考になるようなことを結構言ってくれた。感謝しています」 ――例えば。 「言葉の面もそうだし、「とにかく早く海外にいけ」と常に言ってくれた。僕ももちろん早く行きたいとは思っていたけど、やっぱりそうかと」 ――上田綺世の存在。 「使うのは監督ですが常にどんな時でも、僕が一番だと思っていましたし、今も思っている。その自信は常にある。もちろん今回の2得点でどうこうという話ではないと思う。今まで彼が積み上げてきたものがたくさんあると思う。僕は選出されて2得点を取った、ただそれだけ。全然、満足もしてないし、これからもっともっとやっていかなきゃいけない気持ちが強い。絢世の動き出しは本当に勉強になる。吸収できるところがたくさんある。良い競争ができればなと思っています」