残酷すぎる…喧嘩フットボールで”飛び蹴り”ノックダウン!担架が入るも、試合は止まらず=イタリア
6月1日(現地時間)イタリア・フィレンツェで”総合格闘技フットボール”とも言うべき伝統競技『カルチョ・ストーリコ・フィレンツェ(カルチョ)』の試合が行われ、ボールを持って走る選手に、相手チームの選手が助走をつけたカウンターで頭に飛び蹴り! ボールを持っていた選手はバッタリ倒れるも離さず、味方チームがボールを受け取った。この激しい動画がアップされると「ありえないキックだ」「世界で最も残忍なスポーツ」と驚きの声が上がっている。 【フォト・動画】なんと飛び蹴りでボールカット!残酷ディフェンスで相手がダウン カルチョは15世紀にフィレンツェの貴族の間で始まった”初期のフットボール”。パンチやキック、頭突き、肘打ち、絞め技等で相手チームの選手を足止めし、ラグビーのようにボールを手でゴールまで運ぶ。現在は27人ずつのチーム、50分制で行われている。 1979年からはフィレンツェ市の4つの地区に分かれ、年1回トーナメントで争うようになった。過去には死亡者も出ているが、基本的なルールは変わっていない。 1日の準決勝は、過去20回以上も優勝している「アズーリ」と、1度しか優勝したことのない「ヴェルディ」の対決だった。 試合はアズーリが次々とゴールを決めるが、中盤アズーリの選手がボールを持ち駆けると、ヴェルディの選手が助走をつけた反対側から、側頭部へダイナミックな飛び蹴り! ボールを持った選手はバッタリと倒れるが、ボールの上に乗っかり相手に渡さない。すぐさま味方の選手がボールを受け取り、パスを繋いでいった。 他の場面でも多くの選手がパンチやローからの片足タックル、さらには抑え込みとMMAにも近い技術を駆使し“妨害”している様子が映されている。 また複数の担架がフィールドに入り、走り回っている様子も映されているが、試合の流れは一切止まることはなかった。 結果はやはり優勝候補アズーリが14-5で勝利。YouTubeやSNSにアップされたニュース動画には「スペクタクルすぎる」「世界で最も残忍なスポーツ」「DAZNで放送するな笑」とコメントがついた。 近年改正されたルールでは「不意打ち」「飛び蹴り」は禁止行為となっているが、まだ浸透していないのだろうか。 日本で5月3日に公開された『巌流島バーチャルファイト』でも、カルチョの選手が参戦。渡慶次幸平と激闘を演じていた。