ウクライナ6州のエネ施設損傷 ロシア、再び各地インフラ攻撃
【キーウ共同】ウクライナ軍は29日、ロシア軍が同日未明にかけて各地のエネルギー関連施設を攻撃したと発表した。ミサイル39発のうち26発、無人機60機のうち58機を迎撃した。シュミハリ首相によると、東部ドニエプロペトロフスクのほか中部や西部を含む計6州の施設が損傷し、一部地域で緊急停電が実施された。ロシア軍は22日にも、インフラ施設を標的とした侵攻後最大規模の攻撃を行ったばかり。 ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、X(旧ツイッター)への投稿で、米共和党のジョンソン下院議長と電話会談し、ウクライナ支援を含む緊急予算案を可決するよう要請したと明らかにした。ウクライナ軍のシルスキー総司令官も、米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長と戦況について協議した。 米下院では共和党議員の間で緊急予算案への反対論が根強い。ゼレンスキー氏は米CBSテレビのインタビューで、ロシア軍の大規模攻勢が5月下旬か6月に予想されると指摘。「今すぐに支援が必要だ」と訴えた。