中国、企業向け金利維持 人民銀、1年物3.35%
【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は20日、企業向け貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.35%で維持した。人民銀は7月、金融機関に資金供給する際の短期金利を引き下げた上で、LPRの1年物を11カ月ぶりに0.1%引き下げていた。 中国は不動産不況の長期化を背景に、経済の減速感が強まっている。金利の引き下げは銀行の利ざやを縮小させる副作用もあり、習近平指導部は財政政策も活用して消費刺激策を強化し、景気を下支えする方針だ。 住宅ローン金利の基準となるLPRの5年物も3.85%で据え置いた。7月は0.1%引き下げた。