米老舗 メイシーズ、従業員による200億円以上の経費隠蔽が発覚 決算発表を延期
アメリカの老舗百貨店「メイシーズ(Macy's)」が、従業員が配送費用隠蔽を目的として最大1億5400万ドル(約237億3100万円)の不正会計処理を行っていたことを明らかにした。あわせて、この件に関する調査の完了を待つため、2024年第3四半期の決算発表延期も発表した。
同社によると、不正は小包配送費用の会計を担当する従業員1名によって、2021年第4四半期から2024年11月2日終了の会計四半期までの期間に発生した配送費用 累計約1億3200万~1億5400万ドル(約203億4086万円~237億3100万円)を隠すために行われた。当該の従業員はすでに同社を退社しており、他の従業員の関与は確認されていないという。 11月25日に実施予定だった2024年第3四半期業績および通期の見通し発表は延期され、12月11日までに公開される見込み。メイシーズのトニー・スプリング(Tony Spring)CEOは「メイシーズでは、倫理的な行動の文化を推進しています。できるだけ早く調査を完了し、この問題が適切に処理されるよう熱心に取り組んでいます」とコメントしている。 メイシーズは、今年1月に従業員の約3.5%にあたる2300人以上の解雇を発表。2月には2024年中に50店舗を閉店することを公表するなど、厳しい経営状況が続いている。 ※1ドル=153.9円