職場で共通の敵を攻撃して仲間意識を醸成する…本性むき出しの悪口魔たちが共通して使う「ネガティブ構文」
■注目すべきは彼らの3つ目の言葉 「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」は、会話の中で「いやいやいやいや」といった、おおよそビジネスパーソンが職場で使うべきでない、否定的なフレーズを使ったりします。 そうした中でも、以下のパターンの話し方が聞こえたら、かなりの確率で「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」として警戒して間違いありません。 彼らは、3つ目(3番目)にネガティブでないことを混ぜて話します。 「この取引先、以前も同じ間違いをしたわね」 「毎回ちゃんと確認してないよ、絶対」 「まあ、苦情のメッセージを残すと、すぐ連絡してくるのはいいけど」 「それでも、なかなか謝らないのよね」 一人の人が、取引先について、この4つのことを口にしたと捉えてください。ネガティブなことを2つ述べた後に、ネガティブでないことを1つ言い、さらにネガティブなことを1つ述べています。 営業をする人が、売りたい商品の弱点を3つ目(3番目)に述べることは、よく知られています。 「この物件は、南向きです」 「車も2台止められますし」 「駅からは、少し距離がありますけど」 「その分、やっぱり静かですよ」 弱点を1つ目や4つ目に述べるとインパクトが強すぎ、2つ目に述べるのも印象に残りやすい。そのため、弱点は3つ目に話して、4つ目にまた褒めるべきポイントを伝える。 これが弱点を(一応はきちんと)伝えつつ、そのインパクトは弱める効果を持ちます。 弱点を隠して言わなかったとなると問題ですから、何とか伝えておくための工夫です。 ■3つ目にネガティブでないことを織り交ぜる 営業トークをする人は、こうして話すのが身についているものですが、「本性むき出しで、性格がわるいとはっきりわかる人たち」も同じように話しているのです。 「言っちゃわるいけど、社内報も読みたい記事は少ないよね」 「毎月同じような内容だし」 「知ってる人が載ってて、お~ってときもあるけど」 「ほとんど興味ないって感じ」 ネガティブなことを言いまくりますが、3つ目(3番目)には、ネガティブでないことを織り交ぜているのがわかるでしょうか。 このスタイルで、よい点にも一応の言及をします。それにより、ただ非難しているのではないというポーズを取りつつ、ネガティブな感想を連発するのです。 営業トークのプロならぬ、ネガティブコメントのプロで、これで本性むき出しタイプとわかります。 こうしたパターンの会話が頻発していたら、そこはネガティブ人材のたまり場です。