「J2沼」なんて関係なし! J2降格1年目に無双した最強チーム(2)衝撃の24戦無敗! 魅力的サッカーで堂々の1位
下部リーグへの降格ほど悲しく、恐ろしいものはない。J2降格後、なかなかJ1復帰が叶わず『J2沼』に引きずり込まれてしまうクラブも少なくないからだ。しかし、圧倒的な強さで1年でのJ1復帰を果たした例もわずかにある。そこで今回は、J2降格1年目で無双して「環境破壊」を引き起こした最強チームを紹介する。※成績はデータサイト「Transfermarkt」とJリーグ公式記録を参照。情報は全て11月8日時点。
ヴァンフォーレ甲府(2012シーズン) 監督:城福浩 2012シーズンのヴァンフォーレ甲府は、チームスローガンに『MOVE』を掲げた通り、観る者の心を動かす素晴らしいパフォーマンスを残した。 甲府は2010シーズンにJ1復帰を掴み取ったが、久しぶりのJ1で過ごした2011シーズンは想像以上に厳しいものになった。開幕から低調だったチームは引き分けが多く、勝ち点3から見放される形に。後半戦ではほとんど降格圏を抜け出すことができず、わずか1年でのJ2降格が決定してしまう。 ちぐはぐなチーム方針によってJ1残留を果たせなかったクラブは、新指揮官に城福浩を招聘。1年でのJ1昇格を目指す戦いが始まった。 新体制となったチームでは、退団したFWハーフナー・マイクに代わってダヴィが台頭。監督が掲げる「ムービング・フットボール」も徐々に浸透し、ボールと人が積極的に動く攻撃的なサッカーで、着々と順位を上げていった。 チームは第27節から首位に浮上すると、シーズン終了までその座を維持。第19節から最終節まで24試合無敗という驚異的な強さを発揮し、2位の湘南ベルマーレに勝ち点11差をつけてJ2優勝を達成した。 その後、J1復帰を果たした甲府は、城福監督の下で2シーズン連続J1残留に成功。この流れを作ったのは、他でもなく圧倒的な強さを誇った2012年のチームである。
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