海外旅行中に「パスポートを安全に管理する」コツ 専門家がアドバイス
パスポートを携帯するときは……
・パスポートを携帯するときは、隠して持ち歩く 旅行中にはパスポートを持ち歩かなければならない場合もあるだろう。そんなときはどうすればよいのか? 「私の旅行カバンは、裏地にファスナー付きの隠しポケットが備わっています」と、旅行先の情報を提供するアプリで知られる「Sitata(シタタ)」のアダム・セント・ジョンCEOは語る。「私はそこにパスポートや予備の現金などの貴重品を入れています」。他にパスポートをしまっておく場所として一般的なのは、ベルトの裏側に隠しポケットが付いたマネーベルトやバックパックの内ポケットなどだ。 ・パスポートを安全に管理するもうひとつの方法 買い物をする際にVAT(VAT)の還付を求めるときなど、パスポートを提示しなければならない場合もあるだろう。しかし、それでもパスポートはホテルのセーフティボックスに入れておいても大丈夫だと、豪華旅行アドバイザーのジュリー・アン・ハーゲットは言う。「パスポートの写真を撮っておけばいいのです」。パスポートの書面を撮影した写真を提示すれば十分であることも多い。もしそうでない場合、パスポートはマネーベルトのような安全な場所に入れて持ち歩くことになるが、そんなときにもパスポートのコピーを作成し、それを安全な場所に保管しておくことをハーゲットは勧める。コピーがあれば、もしパスポートを紛失したり盗難に遭っても再発行が容易になる。 ■外国を旅行中にパスポートを紛失したり盗難に遭ったら? 最寄りの大使館や総領事館に本人が直接出向いて、再発行を申請するための手続きを行う必要がある。日本の外務省が発行するパスポートは、有効期限が成人(18歳以上)は5年または10年、18歳未満なら5年だが、すぐに帰国したい場合は「帰国のための渡航書」(有効期限は数日間、帰国が確認された時点で失効)を申請することもできる(米国務省の発行する緊急用パスポートの有効期限は1年)。なお、パスポートの再発行には、戸籍謄本が必要になるので、外務省は万が一に備えて海外渡航時に携行することを勧めている。 ■知っておくべきパスポートの安全管理術 外国を旅行中にホテルにチェックインする際、宿泊施設からパスポートのコピーを求められることがある。用心しなければならない。決してパスポートをどこかに放置しないこと。例えばカフェなどではテーブルの上に置きっぱなしにしてはいけない。「すぐ目の前で、瞬く間に盗まれてしまうでしょう」と旅行代理店クロッシング・トラベルのサンギータ・サダランガニCEOは語る。パスポートを人目に触れる場所に出す際には、用心して常に目を離さないようにすることだ。