《国民の皆様へ》20年後、消化器外科医が半減します...「胃がんや大腸がんなどの《命にかかわる手術》が受けられなくなる」というヤバすぎる現実
---------- 地方の病院では医師不足が叫ばれる中、実は医師の総数は増え続けている。しかし、消化器外科医に限っては減少傾向にあり、危機的な状況が迫っているという。 ---------- 【マンガ】「死ねばいいのに」モラハラ夫に悩む女性が我が子をネットに晒し始めた理由
若手医師が消化器外科を諦める現状
4月25日、日本消化器外科学会は「国民の皆様へ」と呼びかけるように「消化器外科医の数は10年後には現在の4分の3に、20年後には現在の半分にまで減少する恐れがあります」との試算を公式ホームページで発表した。 「2022年(令和4年)厚生労働省『主たる診療科別にみた医師数』によると、医療施設に従事する医師数(約32万7444人)は20年前に比べて3割以上増えています。しかし、他の内科系や外科系の呼吸器外科、心臓血液外科、泌尿器科、産婦人科などの医師数は軒並み増加傾向にある中、消化器・一般外科医の数(1万8066人)は2割以上も減っているのです」(全国紙医療担当記者) 消化器外科医を志す若手医師の減少は、これまでも問題視されており、日本消化器外科学会が2007年、2011年に労働環境に関するアンケート調査を行ない、結果を報告している。 ただ、今回の発表からもわかるように「消化器外科離れ」に歯止めがかかっていない状況のようなのだ。 消化器外科の現状について、外科医で作家の中山祐次郎氏が解説する。 「消化器外科医の数が減り続けている要因として、昔からとにかく激務というのが一番大きい。私が医師になった18年前と比べると、忙しさはややマシになっているとは思いつつも、絶対後回しにはできない緊急手術なども突発的に発生するので、その他の科に比べると、圧倒的に時間外労働が増えます。 その負担の大きさの割には、給与面などの待遇も特別良いわけでもないので、消化器外科を志望していた医学生や研修医が途中で断念し、他の診療科に移ってしまうのです」 研修医時代に外科医志望だったが、早い段階で諦めた経験がある内科医のAさん(40代男性)が語る。 「初期研修医時代に、若手の消化器外科医の仕事量の多さを見て驚き、体力的にも自分には無理だなと感じました。特に仕事が一段落して家に帰っても、すぐ病院から呼び出されるのはキツく、体育会的な空気もあって苦手でした」
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