町田瑠唯、日本代表復帰で5得点6アシスト5リバウンド!豪州撃破貢献 「パスがドンピシャで来る」エブリン歓迎
◆バスケットボール女子 ▽強化試合 日本96―85オーストラリア(20日・北海きたえーる) パリ五輪に向けた強化試合で、世界ランク9位の日本は、同3位のオーストラリアに96―85で勝利。21年東京五輪で銀メダルを獲得したアシスト女王・町田瑠唯(31)=富士通=が、同大会以来となる国内での代表戦に挑み、15分38秒出場し、5得点、最多6アシスト&5リバウンドをマーク。復調ぶりを発揮した。わずか12人の五輪代表入りを懸けた、し烈なサバイバルは“最終局面”。21日もオーストラリアと対戦する。 大歓声に沸く故郷のアリーナで、町田が代表復活を遂げた。五輪ベスト5のガードは、約3年ぶりに国内で日の丸を背負った。「声援が後押しになった」。素早い切り込み、武器のアシストで相手を翻弄(ほんろう)。第2クオーター終了間際には、正面から放った3点シュートを沈めるブザービーター。本人も肩をすくめ、ビックリ。チーム最小162センチながら、リバウンドも最多5本。5476人の観客を魅了した。 22年W杯はWNBA参戦のため、また23年の国際大会や24年五輪世界最終予選は負傷で“恩塚ジャパン”発足後、約3年間も代表から遠ざかった。「チャンスすら自分で失っていた。ショックより焦りが大きかった」。負傷中も代表合宿には参加。リハビリしながら、恩塚バスケを脳裏に焼き付けてきた。「徐々に合ってきてると思う」と手応えも。3大会連続出場へ、この最後のチャンスに懸けている。 帰ってきた日本の司令塔に、馬瓜エは「パスがドンピシャで来る」。指揮官も「一緒にプレーする選手は心地良くできていると思う」と評価。オーストラリアは五輪にも出場する強豪国。今回はWNBA組不在だが、高さ、シュート力は世界トップクラスだ。接戦になりながらも確実に勝ち切り、恩塚監督は「見えてきたところはある」と選考にも言及。2大会連続のメダル獲得へ、最強の日本を築き上げていく。
報知新聞社