若者目線で松本のデジタルマップ制作中 信大生らCFで資金募る 長野県松本市
信州大学(本部・長野県松本市)の学生有志らが、松本の街の情報をまとめたデジタルマップを制作している。「若者目線の街の情報が足りない」と感じる学生の声を受け、街の情報を集め地図上にまとめて公開する。制作費をクラウドファンディング(CF)で募り、広く協力を求めている。 約10人で「まつもと若者デジタルマップ制作委員会」を組織し、松本市地域づくり課の支援を受けて制作に取り組む。デジタルマップはスマートフォンやタブレット端末で閲覧できるウェブ上の地図サービスで、制作者がスポットの情報を編集して公開できる。信大生らが作るマップには、学生向けの割引サービスを提供する店舗や、松本城や縄手通りなどの観光スポット、コワーキングスペースなどが掲載される予定だ。将来的にはマップを活用したスタンプラリーイベントの開催や、路線バスの位置情報の表示も構想する。 委員会の発起人で、信大生向けの情報サイト「シンダイガイド」の運営に携わる滝沢翔吾さん(33)は「4年間下宿と大学の往復だけで過ごす学生も多い」と話し、デジタルマップが「学生と街が歩み寄るきっかけになれば」と願う。信大繊維学部1年の内藤大詞さん(18)=塩尻市洗馬=も「松本に住みつつ、土地になじみを感じていない人にマップを使ってほしい」と話す。 10月に大手3のサザンガクで完成お披露目会を予定する。CFサイト「レディーフォー」で支援を募っていて、目標金額は50万円。30日まで募集している。
市民タイムス