核ごみ調査、市長選争点に 長崎・対馬、賛成派出馬へ
任期満了に伴う3月3日の長崎県対馬市長選で、飲食店経営の荒巻靖彦氏(59)は2日、無所属で立候補すると表明した。同市で昨年に受け入れの是非で揺れた原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に賛成の立場だ。3選を目指し出馬予定の比田勝尚喜市長(69)は拒否した経緯があり、市長選の争点となる。 会見した荒巻氏は核のごみに関し「国の重大案件の一つだ。飲食店や企業の誘致につながる」と述べ、文献調査や処分場の推進を訴える考えを示した。 大阪府門真市出身の荒巻氏は、前回の対馬市長選にも立候補し落選。「処分場誘致という思い切ったことは他県の人間だからできる」と語った。