移籍後リーグ初先発の磐田DF高畑奎汰、積極性見せるも反省「もっと得点に絡む部分を出していきたい」
[9.14 J1第30節 柏 0-2 磐田 三協F柏] 今シーズンからジュビロ磐田へと活躍の場を移したDF高畑奎汰が、加入後リーグ初先発を飾った。「スクール、ジュニアユース、ユース、トップチームとサッカー人生のほとんどを大分トリニータで過ごしてきました」という高畑は、2019年にトップチームに昇格、同年にプロデビューを果たす。ルーキーイヤーに鳥取へ半年間期限付き移籍をするも以降は大分でプロキャリアを積み、昨シーズンはJ2で38試合に出場した。 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 自身初の完全移籍を果たした高畑は、4月7日の京都戦(○3-0)で後半アディショナルタイムに出場して磐田デビューを飾ると、続く13日の名古屋戦(●0-1)では出場時間を22分にのばす。そして、直後の17日ルヴァン杯・長崎戦(●0-1)では、先発フル出場を果たした。ところが、以降は6月12日の天皇杯・宮崎戦(●1-2)に途中出場したのみで、J1ではメンバー外の状況が5か月続いた。 迎えた柏戦で、スタメンに抜擢された高畑。メンバー表ではDF登録だったが、背番号18は4-4-2の中盤左サイドに配置された。横内昭展監督は、起用の意図を明かす。 「対レイソルっていうところを考えて、あそこのポジションから裏に抜け出す選手っていうところをまず考えた時に、トレーニングマッチ、練習を含め、彼のストロングである縦への推進力だったり、そこからの左足のクオリティーを見せてくれていた」 前半、磐田はMFレオ・ゴメスが中盤でボールを奪ってそのままショートカウンターに出る。高畑がミドルレンジから左足で狙った。後半にもFWジャーメイン良に縦パスを入れた高畑が、そのままPA内に進入すると、ジャーメインのクロスからヘディングシュート。ボールは枠をとらえたが、GKの正面を突いた。高畑は指揮官から求められていることを体現しようとするも、柏にボールを持たれる時間が長くなり、攻撃より守備に時間を割くことになった。 「個人的には久しぶりの試合で、もっと攻撃でクオリティを出さないといけなかったですけど、試合展開的にも守備に走ることが多かった」と高畑は個人としての出来には不満を残した。それでも、「残り1試合も落とせないですし、その中でこういう試合で無失点で勝てたのは、やっぱり大きかった」。チームは自動降格圏の18位と苦しい戦いを強いられているが、勝ち点5差の16位柏からの勝利は大きな価値を持つ。 リーグは残すところ9試合だ。「もっとゴール前で得点に絡む部分を出していかないといけないと思いますし、そのクオリティを求められているので、もっと出していきたい」。16日に24歳の誕生日を迎えるDFは活躍を誓った。