KKR、収益が45%増-プライベートエクイティー取引環境の改善顕著
(ブルームバーグ): オルタナティブ資産運用会社KKRは、10-12月(第4四半期)の利益が2桁台の増加となる見込みだ。プライベートエクイティー(PE、未公開株)の取引環境には全体的な改善の兆しが見られる。
17日の発表によると、KKRは10月1日-12月17日の期間に実現投資収益およびキャリードインタレストを含む運用実績収入合わせて7億2500万ドル(約1100億円)超の収益を上げた。前年のほぼ同期間の5億ドル強に比べ45%の増加となる。
発表によれば、7億2500万ドルには二次売却や戦略的取引による利益、配当・利子収入、およびKKRが株式を保有するヘッジファンド、マーシャル・ウェイスからの収入が含まれる。
PE投資業界は、保有資産の売却に明るい兆しが見えつつあることを示唆している。金利上昇によってディールメーキングは2年以上にわたり停滞していたが、米連邦準備制度の利下げが市場全体に前向きなムードをもたらした。
ロバート・ルーウィン最高財務責任者(CFO)は7-9月(第3四半期)の決算報告の電話会議で「債務市場への容易なアクセス、世界の株式市場のムード改善、M&A(企業の合併・買収)の増加により、ここに来て流れが上向いてきた」と述べ、「建設的な市場環境が続くとすれば、業界全体で活動がさらに加速するだろう」との見通しを示した。
原題:KKR’s Profit From Asset Sales Jumps 45% in Fourth Quarter(抜粋)
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Allison McNeely