外野手のグローブからボール強奪の観客、第5戦の入場禁止 米ワールドシリーズ
(CNN) 29日に行われた米大リーグのワールドシリーズ第4戦で、ヤンキースファンの観客2人がドジャースのムーキー・ベッツ外野手のグローブからボールを奪い取る事件があった。問題の2人は退場させられ、第5戦のヤンキースタジアム入場を禁止された。 【映像付き記事】ヤンキースファン、外野手のグローブからボール強奪 ベッツは初回中盤、ヤンキースのグレイバー・トーレスが右スタンド側に放ったファウルボールをフェンス際でキャッチした様子だった。ところが最前列にいた観客の一人がベッツの左手のグローブをつかんでこじ開け、もう一人の観客がベッツの右手をつかんだ。 関係者がCNNに語ったところによると、大リーグはヤンキースに対し、30日の第4戦ではこの2人の入場を禁止すると通告。ヤンキースも同意した。 ベッツは怒りを爆発させ、トーレスは審判の判断で観客の妨害によるアウトになった。 SNSに投稿された動画によると、警備員によってヤンキースタジアムから退場させられた男性2人は、仲間のヤンキースファンとハイタッチを交わしていた。メディアの取材に応じた観客は、2人を「英雄」と形容した。 EAPNによると、ベッツのグローブからボールを奪い取った男性はヤンキースのシーズンチケットの持ち主で、この日は友人と一緒に観戦。もしファウルボールが飛んできたらどうするか、事前に申し合わせていたという。 試合後にこの男性は地元のバーで、「いつも自分たちの所にボールが来たらと冗談を言っていた」と打ち明け、「出て行って攻撃はしない。もし自分たちの所に来たらディフェンスの構えだ。誰かが守って誰かがボールをたたき落とす」と豪語していたとされる。 第4戦は11ー4でヤンキースが制し、対戦成績はドジャースの3勝1敗となった。