キンタロー。予想外の義母同居育児──亡き母と愛娘つなぐ、24年越しの“おねだり”
実は人一倍ネガティブ
そんな経緯もあって、「結構、(一発会への報告は)最速でしたね!」とヘラヘラする彼女にも、(相変わらずか……)と特に動じることはなかったが、今回はいつもと様子が違った。 「実はこの間ラッキーが起きて!」とパッと瞳を輝かせると、「去年の7月、収録でTBSへ行ったら、別番組で野沢直子さんがいらっしゃってて!」……なんと件(くだん)の女芸人会、その主催者である大先輩と遭遇したというではないか。 しかも、「あっ、キンちゃん! 女芸人会やるからさ、来てよ!」とトップ直々のお誘いが。かくして、めでたく初参戦となったのである。 他人事ながら、(本当に良かったなー!)と筆者が胸をなで下ろしたのも束の間、「張り切り過ぎてお店に1番に着いちゃって。なんとなく奥の方に座ったんですけど……」と何やら雲行きが怪しい。 聞けば、続々と駆け付けるメンバーで席が埋まっていき、うっかり陣取った“上座”付近で身動きが取れなくなったキンタロー。居並ぶ先輩方を前にして、「取り皿配ったり、ドリンク頼んだりとかもできず。(笑いでも)全然爪痕を残せなかった……」と散々だったようだ。 「もう呼ばれないかも。LINEグループもあるらしいんですけど、まだ入れてもらえてないんで……」とため息を吐く彼女に、(もうちょっとこう、上手いこと……)と歯痒い思いも否めぬが、これも性格。致し方ない。 かように、“人の輪”に入っていくのが苦手なキンタロー。 「入ったら入ったで、『何、こいつ?』って思われるんじゃないかとか、そういう考えが出てきちゃう……」 というからなかなか根が深い。 芸能界のママ友は、と筆者が水を向けると、「(私と)同じ時期に横澤夏子さんが赤ちゃん産んで。連絡先は知ってるけど、一切やりとりしてなかったので……」と何やら未練がましいが、要するにそんな相手は見当たらないとのこと。 彼女とはモノマネ番組で何度か共演したし、一度カフェでランチもしたことがあるのだと力説されたが、友情とは“アリバイ”ではない。 「仲良くなっていきたいと思っていた矢先に、横澤さんがめっちゃ売れて。何か声かけづらくなっちゃって……考え過ぎですか?」 いや、おっしゃる通り、考え過ぎ。(……そういうところじゃないの?)と心の中でツッコんだ。 愛娘、“ちびキン”ちゃんを授かったときの心境を、「うれしかった!“陽”の人に一瞬だけなれました!」と振り返るあたり、本人にも自覚があるのだろう。 メディアで披露する明るい芸風とは裏腹に、キンタローの根本は“陰”。 平たく言えば、人一倍ネガティブなのだ。