【ESGまとめ読み】3メガ総会で否決、化石燃料「悪者扱い」問題視
(ブルームバーグ): 押さえておきたい世界のESG(環境・社会・企業統治)主要ニュースをまとめ読み(6月22~28日)。
メガバンク株主総会、気候対策強化求めた株主提案否決
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3社が27日までに開催した定時株主総会で、環境団体による気候変動対策の強化を求める株主提案がいずれも否決された。3社の否決は2年連続となる。
ブラックロック元幹部、化石燃料「悪者扱い」問題視
ブラックロックの元サステナブル投資担当責任者ポール・ボドナー氏は、環境問題への取り組みを前進させる上では、気候変動活動家が化石燃料産業を「悪者扱い」するのをやめる必要があると述べた。現在ベゾス・アース・ファンドでサステナブルファイナンス担当ディレクターを務めるボドナー氏は、「今は産業界と環境コミュニティーの間で、悪者扱いがなされ過ぎている」と言及。
ノルウェー年金、キャタピラー投資撤退
ノルウェー最大の年金基金KLPは、鉱業・建設機械大手の米キャタピラーがパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区とガザ地区での人権侵害に関与している恐れを理由に保有株を売却した。KLPは今月、7億2800万クローネ(約110億円)相当のキャタピラー株・債券を売却したと、同基金の責任投資責任者キラン・アジズ氏が明らかにした。
AIでエネルギー効率向上、排出巡る環境負荷軽減へ
米マイクロソフトの共同創業者で資産家のビル・ゲイツ氏は、人工知能(AI)はエネルギー転換の推進に寄与することを踏まえると、AI活用に関連した温室効果ガスの排出に関して言えばAIは「採算が取れる」との見通しを示した。
昇進や「幻の赤ちゃん」抱える不安を軽減
株主総会シーズンが27日にピークを迎え、女性役員がどの程度増えるかに注目が集まっている。政府が女性役員比率の向上を呼びかける中、比率は徐々に上昇しているものの、社外からの登用が大半で、社内登用の役員に占める女性比率は依然として低い。