覆面調査で発見!下町の蕎麦前が旨い店4選 贅沢なつまみ、居酒屋感覚の名店
酒がすすむつまみは気が利く30品目。身も心も温まる『酒とつまみと〆蕎麦よし川』@幡ヶ谷
下町っぽさを残しながらも、芸能人も多く住む幡ヶ谷に今年2月にオープンした。「締めはラーメンじゃなくて、軽めのそばが食べたい」という飲み助店主の理想が実現した落ち着く酒場だ。 店の華は客の目の前で揚げる天ぷらのライブ感だが、定番の板わさやだし巻きのほかに、旬のひと皿が魅力的だ。元々は日本料理店で腕を磨いただけあって細工が行き届いている。 人気の「牡蠣とほうれん草のおひたし」はそばのかけツユに甘みを足したダシで炊いていて、ちぢみほうれん草の苦甘さがアクセントに。「なめこの揚げ出し」は薬味のネギにひと工夫し、紫蘇の香りを忍ばしており、華やか。 牡蠣とほうれん草のお浸し1100円、飛騨ジャンボなめこの揚げ出し780円 締めのそばはのど越しのよい、細めの二八そばを製麺所と開発し、店名の通り"〆"まで楽しめる。毎日来ても飽きないもてなしがうれしく、蕎麦飲み好きは要チェックの"いい店"の誕生だ。 普段づかいで来ていただければうれしいです。 [住所]東京都渋谷区西原2-28-4宮嶋ビル1階 [電話]080-4608-2024 [営業時間]12時~14時半、18時~23時 [休日]日・祝 [交通]京王新線幡ヶ谷駅南口から徒歩4分
高コスパで楽しむ端正な一品たちと、味わい深い蕎麦『十音(toiro)手打ち十割蕎麦と和食』@板橋
軽く一杯楽しんだら〆に蕎麦をすすろう。そんな気持ちで立ち寄ったはずなのに……蕎麦&フレンチ店で腕を振るっていた大将の料理は端正かつ美味で、しかもリーズナブル。 十音のつまみ盛り合わせなんて2人前で1500円って、信じられますか?肉豆腐の豆腐もあえて味を染み込ませず、たまり醤油で表面にのみ味を入れることで、中は白のまま。見た目と味わいのコントラストを活かすという仕上げぶりなのだ。杯が進んでしまうのも致し方ない。 十音のつまみ盛り合わせ1650円(2人前) が、ここで満腹満足してはいけない。主に北海道産を仕入れ、十割で打つ蕎麦が待っているからだ。温蕎麦のツユはカツオ節のみ使用し、キリッとした味わい。 鴨南蛮そばはそこに小鴨のローストと刻んだ九条ねぎが入り、さらにコク深く香り豊かで、すするたびに笑顔になり、そしてお腹をさすりつつ退店すること間違いなし。 蕎麦のみ、酒飲みと気分によって使い分けてください。 [住所]東京都北区滝野川7-3-2互恵板橋ハイム1階 [電話]03-6903-5529 [営業時間]11時半~13時半LO、17時~22時半(フード21時半LO、ドリンク22時LO) [休日]月・日※火・水・木が祝日の場合、祝日が休みで月曜は営業 [交通]JR埼京線板橋駅東口から徒歩1分 撮影/貝塚隆(ながの、おしん、十音)、小澤晶子(よし川)、取材/菜々山いく子(ながの)、肥田木奈々(おしん)、輔老心(よし川)、編集部(十音) ※2025年1月号発売時点の情報です。 …つづく「東京のうまい 「最強の町寿司」 ベスト7軒…高コスパ、一貫 《110円》 からで一見さん、ソロ活でも大丈夫「覆面調査隊が実食」」では、庶民価格の美味しい町の寿司店を紹介します。