【東都大学準硬式野球】国士舘大が完全優勝 春4位から大躍進
◆東都大学準硬式野球秋季リーグ戦1部 国士舘大7―4日大=8回降雨コールド= 3回戦(29日・スリーボンドベースボールパーク上柚木) 2019年春季リーグ戦以来、5年ぶりの優勝を飾った国士舘大が、雨も降る中での日大との3回戦を制し、勝ち点5で完全優勝を達成した。 初戦の専大戦で2度の延長戦を制するなど、これまで見せてきた粘り強さを最終戦でも発揮した。国士舘大は初回に先取点を奪われるなど6回までに3度、リードを許したがいずれも追いついた。4―4で迎えた8回には先頭からの5連打を含む打者9人の猛攻で3点を勝ち越し、勝負を決めた。 完全優勝を達成し、渡邉嘉人主将(3年)=立正大立正=は「負けている状況でも雰囲気を落とさないように意識していました。リーグ戦を通して良い雰囲気で戦えたことが勝利できた要因だと思います」と分析した。 劣勢に立たされた場面での前向きな姿勢はこの試合でも健在。2―3と1点を追う5回、日大の右翼手・市川怜旺(3年)=花咲徳栄=に安打性の打球を2連続で好捕されチャンスを作れず。それでも国士舘大ナインは日大・市川に笑顔で「ナイスプレー」と拍手を送るなど悲壮感を表に出すことはなかった。2死走者なしとなった状況で1番・松本京大(2年)=健大高崎=も鋭い打球を右中間へ。横っ飛びで3連続好捕を試みる市川の横を破る二塁打で好機を作ると、続く平井柊(2年)=花巻東=の中前打で同点とした。渡邉主将は「フェアプレーを心掛けていると言いますか、相手に好プレーが出たら褒めることも良い雰囲気を呼んでいると思います」とチームで徹底した「雰囲気作り」が功を奏した。「(2失策など)今日もミスが出たとしても誰がカバーする。勝ち上がれる力があった」と今季の激闘を振り返った渡邉主将。「最下位争いの常連」と主将が苦笑した、昨春は2部のチームが一気に栄光をつかみ取った。
報知新聞社