羽生善治九段「クリアしても不思議ではない」“女性の棋士”目指し編入試験挑戦中の西山朋佳女流三冠へ熱烈エール
将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が挑む棋士編入試験が、9月10日に開幕。現在、第1局の試験官を務める高橋佑二郎四段(25)と対局を行っている。史上初の「女性棋士」を目指す西山女流三冠へ、日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)がエールを送った。 【中継】西山女流三冠 注目の編入試験第1局!(生中継中) 西山女流三冠は、7月に公式戦で直近13勝7敗とし編入試験受験資格を獲得。即日、受験の意志を示した。編入試験は、新人棋士5人との対局で3勝すれば「合格」となり、史上初の“女性棋士”が誕生する。2022年には福間香奈女流五冠が女性で初めてこの試験に挑んだが、0勝3敗で合格には至らなかった。 将棋界内外から多くの注目を集めることになる西山女流三冠の大挑戦。日本将棋連盟の会長を務める羽生九段は、「西山さんは昨今、非常に充実している印象。新四段5人との対戦を勝ち越すというのはハードルが高いですが、今の西山さんの棋力、実力を考えればクリアしても不思議ではない」と太鼓判を押す。 現在「白玲」のタイトル防衛戦に臨んでいる西山女流三冠とあり、「ハードなスケジュールの中で編入試験を行うので、その辺りのコンディションを整えるのは大変なのではないかなと思う」と心を配る場面もあった。それでも新たな歴史の扉に挑む後輩へ、会長職として、先輩棋士として、優しくも強いまなざしでエールを送っていた。
ABEMA TIMES編集部