阪神・佐藤輝明、田淵も掛布も岡田も超えた 4年目で通算250打点
(セ・リーグ、阪神15-2中日、5回戦、阪神3勝1敗1分、20日、甲子園)強烈な打球を右翼線にはじき返した。阪神・佐藤輝明内野手(25)が2点二塁打で、2020年8月6日の巨人戦(甲子園)以来となる1イニング7得点の猛攻劇に一役買った。 【写真】佐藤輝明の2点適時ニ塁打で生還の、森下翔太と中野拓夢を迎える、阪神・岡田彰布監督 「打線の勢いにうまく自分も乗ることができた。結果が出てよかったです」 打者一巡の猛攻で逆転して迎えた二回2死一、三塁。2番手・梅野が投じた内角高めの147キロ直球を振り抜いた。今季10打点目となる一打で、2021年の入団から4年目で通算250打点に到達した。虎が誇るスラッガーの田淵幸一(223打点)、掛布雅之(197打点)、岡田彰布(243打点)らが4季目では届かなかった数字だ。佐藤輝は「もっとチームのために打点を挙げられるように頑張ります」と、レジェンドたちに敬意を払うように神妙に語った。 この1本だけで終わらない。10点の大量リードで迎えた七回2死一、二塁では、技ありの左前適時打で13点目を刻んだ。1試合3打点は今季最多。シーズン3度目の2安打で打率は・213とした。まだまだ物足りないが、18日はプロ初のサヨナラ打。19日は先制点をお膳立てする一打で10試合連続2得点以下だった球団ワースト記録の更新を阻止した。20日は大山とともに3打点をマークし「これからも全員で打っていけたら」。開幕から調子が上がらなかった主軸に当たりがでてきたことが、チームの浮上につながっている。 3番・森下、4番・大山が出塁すれば、得点圏に走者がいる場面で5番・佐藤輝が打席に立つシーンが増える。「いい流れがきているのかなと思います」とニヤリ。もっともっと打点を量産し、虎をセ界トップへ押し上げる。(三木建次)