消費者の気持ちがよくわかる経済指標「景気ウォッチャー調査」とは?
この指標の公表直後に金融市場が反応することは稀ですが、株価にも一定の連動性が認められており、しかも景気ウォッチャー調査の基調変化が株価に先行することもあります。これらを踏まえると、今回の結果は、(1)足もとの日本経済の成長軌道が堅調であること、(2)株価が現行水準を維持ないしは更に上向く可能性があることを示唆している、と考えられます。 このように景気ウォッチャー調査は、非常に優れた経済指標です。また重要なこととして、複雑な要素がほとんどなく、分かりやすいのも利点です。個人的には、もっと存在感が大きくても良い指標だと感じています。 (第一生命経済研究所・主任エコノミスト 藤代宏一) ※本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。