日本に上陸したスマートウォッチ“Mibro”とは?2万円切りのアウトドアモデル「Mibro GS Pro」を使ってみた
■「Mibro watch GS Pro」は機能十分の高コスパモデル
実機を触ってみた印象としては、2万円弱で購入できるスマートウォッチでありながら、必要最低限以上の仕様が備えられていてコストパフォーマンスが高いと感じました。 外観については、ずば抜けた高級感があるわけではありませんが、ベゼル部にステンレススチールが使われているであろうことからも、遠目で見た時に、ある程度重厚感が感じられました。 特にバンドについては、評価したいポイント。標準のシリコンバンドは質感が柔らかく、装着感も安定していました。100%蒸れないというわけではありませんが、数回の着脱を繰り返す程度で、軽やかに終日使えると思います。 また、サイズ調整が細かく行えて、洗浄なども比較的行いやすいナイロン製のスポーツバンドが標準で同梱されていることも、個人的に評価したいところ。 こうしたバンドを付け替えながら利用できるため、アウトドア志向のモデルでありながら、休日のアウトドアアクティビティ時はもちろん、睡眠計測などの日常のライフログ目的でも、気兼ねなく使えるでしょう(ただし、ケース自体にはエッジを感じる部分もあるので、家族で川の字で寝るようなシーンでの着用には向かないことは留意しておくとよいです)。 バッテリー持ちについては、長期的に数値を確かめたわけではないものの、使い方によっては1日で数%しか減らなかった印象。数日間の出張や、キャンプや登山など宿泊を挟む屋外アクティビティなどでも安心して利用しやすいですね。 もちろん、4~5万円を超えるような価格帯のスマートウォッチにすでに慣れている人にとっては、LTE通信が使えなかったり、通知を知らせるバイブレーションが若干きつめの触感であったり、電子マネー決済が使えなかったり、と差分を全く感じないわけではありません。 しかし、心拍数の測定や、移動経路における高度の変化の記録、睡眠の記録と評価、コンパス機能、5ATMの防水性能など、アウトドアシーンに欲しい機能がひと通り備えられている点に目が行きます。想定用途がマッチさえすれば、2万円弱という価格に食指が動きそうです。 ただし、コンパス機能については、「ガイドに従って校正」の画面が表示され、腕を大きくゆっくりと動かさなければいけない時間がかなり長く感じたので、根気よく使う必要があると理解しておくと良いでしょう。 一般的に、アウトドア志向のスマートウォッチというと、8~10万円以上することも少なくありません。そのため、ハイキングやキャンピングなど、カジュアルなアウトドアアクティビティで使うにはややハードルが高いことも多いかと思います。 そんなときには、「Mibro watch GS Pro」のように2万円以下で購入できるスマートウォッチの選択肢に注目してみると良いかもしれません。
<取材・文/井上 晃>