船木誠勝が村上和成へ18年越しの懺悔!王座戦を前に村上は「恨みつらみは一切無い」
29日、都内某所にて9月26日に後楽園ホールにて開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.30』についての記者会見が実施された。 総合格闘家としてPRIDEに参戦し、アントニオ猪木と佐山サトルに導かれてプロレスラーとなった“平成のテロリスト”村上和成。しばらく最前線からは遠ざかっていたが、昨年末にストロングスタイルプロレスに突然復活。圧倒的な強さを見せる村上は、今年6月には佐山サトルの愛弟子である間下隼人の持つレジェンド王座を一発で奪取し変わらぬ強さを誇示した。 村上は初防衛戦の相手に船木誠勝を指名。村上と船木は18年前にビッグマウス・ラウドで対戦予定であったが“色々”あって流れてしまったという経緯があり、今回は村上が動いたことでついに実現にこぎつけた。 会見に出席した船木は「ちょうど24年前、2000年に1度引退しまして。そこから5年後の2005年、前田日明さんと再会しました。そのときに前田さんがサポートしていた団体がビッグマウス・ラウド。そのビッグマウス・ラウドの社長を当時やっていたのが村上選手ということで。そこで自分が前田さんに誘われて、そこで一緒にやっていこうという話になったんですけど、次の年、2006年に自分の復帰戦として村上選手とやるという予定もありました。なんですけども……その……会社内の、ちょっとトラブルで自分と前田さんが離れなければいけなくなってしまって。村上社長と自分とで色々これからどうしていこうってことを会議したときは毎日本当に楽しくて、『これからまた始まるんだな』と思っていた矢先だったので。自分はものすごく……正直な話、申し訳ないなと。村上社長を1人残してしまったことに対して、何も出来ない、何もする前に別れなければいけなくなったということに、本当に申し訳ないと。そのあと村上社長、すごく苦労したと。色々話が入ってくるたびに『何もしてやれなかった。悔しい』。そんな気持ちがずっとありました。それから会社を畳んで、そのあともプロレスラーとして頑張っている姿を記事で見るたびに、ずっとそのことを、もう18年になりますけど、ずーっと自分は思っていました。そんな気持ちも込めて、格闘家・プロレスラー・村上和成に挑戦したいと思います。試合は、思い切り行きます」と謝罪の言葉とともに村上戦について熱い気持ちを吐露。 これを受けた村上は「今、船木さんから心の奥底の思い、18年前の思い、すべて語っていただきました。この思い、僕はただただ今喋る必要もなく。リング上でしっかり2人で、2人が奏でる音を皆さんに届け、僕たちでしか届けられない音を、皆さんの耳にこびりつかせたいと思います」とコメント。 18年前のことについて船木へ思うところがあるかと問われると「何か恨みがあるとかつらみがあるとかは一切無いです。僕が逆の立場であれば、前田さんが“退け”と言えば退くのは当然の話。そこで自分がもし『違うな』と思ったとしても、それは絶対に“YES”しか答えがない。それが師弟の関係だと僕は思っているので、そこに対して一切、一物があるとかいうことは一切なく。1人の選手として素晴らしい選手だということがすべてです」と真っ直ぐな目で答えた。 初代タイガーマスクこと佐山サトルは2人のレジェンド王座戦について「この2人の闘いが楽しみです。どこのマットよりも厳しいストロングスタイルの試合が出来る2人の頂上決戦が行なわれる。この2人の闘いがストロングスタイルの代表的な試合だと私は感じています。今回の試合はベストな、私が目指すベストなプロレスリングが見られる一夜になると思います。この2人をいつまでも見つめて、その闘いの音色を聞いていきたいと思います」と熱い期待を寄せた。
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