「来年は平和な年に」 地震に豪雨 つらい1年でも年の瀬は楽しい“クリスマス会”を 被災地の地元住民らで開催
北陸放送
能登に度重なる災害が降りかかったこの1年。石川県輪島市門前町では、住民たちが未来に向かって前を向ける明るい地域づくりを目指して、地元のコミュニティが居場所づくりに取り組んでいます。 【写真を見る】「来年は平和な年に」 地震に豪雨 つらい1年でも年の瀬は楽しい“クリスマス会”を 被災地の地元住民らで開催 来年こそ平和な一年を、住民の思いです。 笑hahaとうげ組・柴田寿美香さん「きょうはみなさんと楽しくクリスマス会をしたいと思います。きょう一日よろしくお願いします」 輪島市門前町の道下集会所には、8日、地区の住民およそ40人が集まり、クリスマス会が開かれました。参加者のほとんどが高齢の女性です。 音楽に合わせて体を動かしたり、歌ったりして楽しいひと時を過ごします。 参加者「楽しくクリスマス会をさせていただいているんですけど、私らみたいに年寄りになってからこういう会に呼んでもらえてうれしかった」 笑hahaとうげ組・柴田寿美香さん「みなさん歌を歌いたいと。音楽が良いというので」 ■地元住民がイベントを企画 「集える居場所を作ろう」 イベントを企画したのは、道下地区の女性で作ったグループ「笑haha(わはは)とうげ組」です。 元日の地震で大きな被害を受けた門前町ですが、避難所で炊き出しを続けてきた女性たちが中心となって、住民が集える居場所を作ろうと、季節ごとのイベント企画を始めました。 明るい催しで住民に笑顔をと、この日はサンタクロースが登場し、プレゼントを手渡します。 参加者「地震でけがをして入院した。ちょうどきのう帰ってきた。運が良くここに鉢合わせさせていただいて、みんなのおかげで頑張っていきたいと思う」 元日の地震に9月の豪雨と、ことしは度重なる災害が住民たちを苦しめました。 深見地区にいた参加者「地区の避難所、この地区の小学校の体育館。金沢の1.5次避難所、2次避難。4月の5日にここの仮設に入って。転々とした一年で、早くこの年が終わって、来年こそはいい年になればいいなと思っています」「来年は何もなくて、平和な年になってほしい」
来年は明るい一年が来ることを願って。 笑hahaとうげ組・柴田寿美香さん「私たちの住みよい町づくり。道下地区の再生なんですかね。未来がどんなふうになっていくかを考えて、みんなで楽しく話し合っていきたいと思う」「また皆さんの明るい笑顔が見られるように、お茶会これからも続けていきたいと思います。ありがとうございました」
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