【2歳馬ジャッジ】トータルクラリティのラスト2F11秒4-10秒9を評価 ハッピーマンも今後楽しみな存在
6月15日(土) 函館5R 優勝馬 ヴーレヴー 指数-4 評価B
2番枠からまずまずのスタート。外のラピッドグロウスの方が速かったので控えるかとも思われたが、気合いを付けると加速がついてハナを奪取した。道中は後続を引き離して緩みないペースで逃げた。3~4角で息を入れたことで後続が迫ってきたが、手応え十分に1馬身半差のリードで直線へ。最後までその差を維持したまま逃げ切った。 走破タイムは1分9秒2。これは同日1Rの3歳未勝利戦よりも速い。この日の函館芝は後半に向けて徐々に時計が掛かっていく状態だったので、1Rの3歳未勝利戦が相対的に低レベル決着だったことになる。この新馬戦はそれなりに高く評価でき、指数は函館1週目の新馬戦2鞍よりも上となった。 ラスト2Fは11秒5-11秒7。そこまで余裕を感じさせる数字ではないが、逃げて初戦を勝利した馬は次走で大きく上積みを見せることもある。昇級即通用となるかは現時点では判断できないが、早期デビューの利で使われながらの活躍が期待できそうだ。
6月15日(土) 函館6R 優勝馬 リリーフィールド 指数-14(ダート) 評価A
7番枠から五分のスタートだったが、そこからダッシュがついてハナ奪取に成功。3~4角で後続との差を広げ、1馬身差のリードで直線へ。そこからじわじわ後続を引き離して2着に6馬身差、3着馬に11馬身差をつけて圧勝した。本馬はキビキビとしたフットワークでいかにも短距離のダートが合いそうなタイプだ。 走破タイムは59秒0。これは同日の古馬1勝クラスの勝ちタイムと同じ。当然、指数も1クラス上のレベルという、かなり優秀なものとなった。 芝、ダートともに1000m戦で好指数を記録する馬は鞍上が減量騎手であることが多いが、今回は武豊騎手だけに価値は高い。ただ今回はあまりにも強すぎたので、疲労が残る可能性がある点は懸念材料。疲れなく、レースを順調に使っていけるようになれば、かなり出世が期待できそうだ。
6月16日(日) 函館5R 優勝馬 ニシノラヴァンダ 指数-4 評価B
5番枠からトップスタートを決めて、楽に先頭に立った。道中で外からワイルドブッターが掛かり気味に上がって並ばれたが、抵抗してハナを譲らず、1馬身差のリードで3角へ。4角で再びワイルドブッターに迫られたが、直線序盤で追われると2馬身差までリードを広げ、ラスト1Fでもさらにリードを広げて4馬身差で圧勝した。 この新馬戦の前半3Fは34秒1。ニシノラヴァンダとワイルドブッターが競り合ったことで、同日2Rの3歳未勝利戦と同等の速いラップを刻んだ。走破タイムの1分9秒3は同日2Rよりも速く、ある程度は高く評価できる。 指数は前日のヴーレヴーが勝利した新馬戦と同等となった。逃げて勝利した点もヴーレヴーと同様だ。よって懸念点、今後に向けても現時点では同じような評価となる。順調に使われてなかなかの活躍を見せてくれる馬となりそうだ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)トータルクラリティの指数「-3」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも0.3秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ