豪華な3基、勇壮に巡行 富山県射水市海老江曳山まつり
富山県射水市の海老江曳山(ひきやま)まつりが22日、海老江地区(新湊)で行われ、雨の中、からくり人形を載せた華やかな3基が威勢の良いかけ声とともに練り回された。 東町、中町、西町の3基は花笠(はながさ)を雨よけのビニールで覆い、海老江加茂神社を出発。「イヤサー」の声に合わせ、法被姿の若衆が曳山を引いた。 初めて見物に訪れたという富山市牛島本町の会社員、廣川敦さん(38)は「大きくて迫力がある」、妻の真由美さん(38)は「来年もまた見に来たい」と笑顔を見せた。 夜は提灯(ちょうちん)山に装いを変え、地区内を巡行した。漁師の網起こしの作業歌「木遣り」と、からくり人形の実演もあった。 まつりは同神社の秋季例大祭。江戸時代中期に北前船交易で財を成した人々が曳山を造り、1840年ごろに再建されたと伝わる。