ニデック、「空飛ぶクルマ」開発会社に32億円出資…航空分野参入へ足がかり
ニデックは2日、ブラジル航空機大手エンブラエルの「空飛ぶクルマ」を開発する子会社「イブ・エア・モビリティー」に2000万ドル(約32億円)を出資したと発表した。エンブラエルとは昨年、空飛ぶクルマ向け部品を手がける合弁会社も設立しており、ニデックは関係を強化し航空分野への本格参入に向けた足がかりにする狙いがある。
ニデックは米国の子会社を通じて出資し、出資比率は1・71%となる。イブ社は垂直離着陸する機体を開発しており、2026年の量産開始を目指している。この機体には、合弁会社の開発したモーター部品が採用される可能性があるという。ニデックは別の子会社が手がける充電システムもイブ社に提供する。
ニデックはエンブラエル側から、今後、採用の拡大が見込まれる航空機の電動化技術を吸収したい考えだ。