あの財閥系マンション管理会社に「騙されていた」と憔悴する男性…工事費に「“高額キックバック”分の上乗せ」が常態化していた!工事業者が暴露するヤバすぎる実態【マンション管理クライシス】
「そろそろエレベーターのリニューアル工事が必要だということで、管理会社経由で数社から見積もりを取ったところ、安い社で1500万円でした。それでも少し高いと思ったので、外部のコンサルに相談して、独自に見積もりをとったところ、なんと900万円で済むことがわかったのです。 【画像】貧乏な人とはここが大違い! 金持ちが絶対にやらない3つのこと うちの管理会社は財閥系でもあり、ブランドで信用していたのに、管理会社が提出した見積はいったい何だったのか。ひょっとしたら、裏で談合され、キックバック込みの見積だったのではないのか。今までの工事も余計な費用が水増しをされているのでは、という疑念は拭えません」(関東の築32年のマンション理事の男性)(*記事内容は編集部が保証するものではありません。実際のマンションの状況に合わせて情報を参考にしてください)
「斡旋業者がいつも同じ」は要注意
物価高の折、工事費が高額化するのは仕方がない。しかしその高い理由が、管理会社のキックバック分による“水増し”だとしたら──。 実は管理会社が事務手続きを代行した見積もりは、裏では“調整”され、工事業者から管理会社へ、各種手数料名目で事実上のキックバック(バックマージン)が発生しているケースが少なくないという。理事会が探した経緯のある業者であっても、管理会社経由の見積もりであれば同様だ。 国交省はHP上で大規模修繕の際に発生するキックバックに警鐘を鳴らしているが、住民のチェックの緩い日常的な小修繕工事や設備更新では、「ほぼ当たり前の商習慣となっている。財閥系管理会社もキックバックはあるが、独立系管理会社はもっと露骨だ」と業界関係者は指摘する。 都内のある塗装業者幹部がいう。 「私は以前、管理会社と頻繁に取引のある工事会社にいたことがあるが、その会社では工事を受注すると、一般的な工事費の相場の5~20%程度を『業務紹介料』のような名目で、管理会社にバックするのが常でした。そしてその分が水増しされて管理組合に提出する『工事費』の見積もりとなるのです。 管理組合が直接見積もりを取ってきて関係ができた場合でも、その次回以降の見積もりの窓口が管理会社になると、当たり前のように彼らに紹介料を要求されることもあります。『あんたら何なんだ』と思いますよが、拒絶すると次回からは業者選定の候補に挙げてもらえなくなるので、渋々です。 管理会社が提案する工事業者がいつも一緒なら、それは、実績や信頼性ではなく、キックバック取引をしてもらえるお抱えの業者と見るべきです。そもそも代理店的な立ち位置である管理会社が、タダで業者に仕事を斡旋してくれるほど甘くはありません。 今、私は、マンション管理会社との不適切な付き合いがない会社にいますが、マンションの管理組合の理事さんから直の問い合わせも多く、見積もりを提示すると『こんなに安かったのか』と驚かれることは多い。しかも、現場を見ると、管理会社が介在する工事の提案には必要性の低い工事も少なくありません。 例えば塗装は、屋根がある部分と、直射日光や雨水に晒される屋外とでは劣化スピードに倍以上の差がありますが、それを同じタイミングでやろうとする工事が多く、とても顧客目線に立っているとは思えません。時には『緊急性がある』と説明し、実施を押し切ろうとする場合もよくあります」 キックバックがあると、管理会社は修繕に対する必要性ではなく、売上のための提案が増えてしまうという。工事会社も売り上げが欲しく、必然的に“共犯関係”で営業色の強い内容になり、高額化してしまうというワケだ。
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