友人が就寝中もエアコンを「つけっぱなし」にしているそうですが、贅沢すぎませんか? 正直「よく電気代払えるな…」と感じてしまいしました…
電気代が高くなることを理由に、「寝ている間は暖房をつけない」という人も多いのではないでしょうか。しかし住んでいる地域や個人の体質によっては、寝ている間も暖房をつけるという人もいるでしょう。就寝時にエアコンをつけっぱなしにすると電気代はどれくらい高くなるのでしょうか? 本記事では、エアコンをつけたまま就寝すると電気代はどれくらい高くなるのかについて解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
寝ている間にエアコンをつけっぱなしにしたときの電気代は?
1時間あたりの電気代は「消費電力(W)×0.001×電気代単価(円)」で求められます。寝室の広さを8畳、暖房稼働時のエアコンの消費電力を約580W、電気料金の目安単価を31円、睡眠時間を8時間と仮定すると、電気代は次のとおりとなります。 ●1時間あたりの電気代 580W×0.001×31円=17.98円 ●8時間使用時の電気代 17.98円×8時間=143.84円 ●1ヶ月あたりの電気代 143.84円×31日=4459.04円 つまり寝ているときにエアコンの暖房をつけっぱなしにした場合、暖房をつけない場合と比べて月4000円以上は電気代が高くなるということです。 ただしエアコンの消費電力は製品によって異なるのはもちろん、使用する環境によっても異なります。ここで試算した電気代はあくまで目安であり、実際の電気代は住んでいる地域やエアコンの機種、外気温、部屋の広さ、使い方によって大きく差が出ることに注意しましょう。
エアコンをつけたまま就寝することのメリット・デメリット
電気代のことだけを考えると、就寝時はエアコンを消したほうが良いといえるかもしれません。しかし、エアコンをつけたまま就寝することにはメリットもあります。 ■メリット 温度が低すぎる部屋で寝ると、体温を維持しようとして体から熱が逃げにくくなり、スムーズに寝つけなくなる可能性があります。エアコンをつけて暖かい部屋で寝ることで、寝つきや睡眠の質が良くなる効果が期待できるでしょう。 WHO(世界保健機関)は「低すぎる室温は睡眠の質や血圧に悪影響を及ぼす可能性がある」として、冬の室温に18℃以上を推奨しています。 ■デメリット 単純にエアコンを稼働させる時間が増えるため、電気代の負担が大きくなります。 また一晩中エアコンをつけっぱなしにすることで、空気が乾燥しやすくなることもデメリットといえるでしょう。濡れたタオルを干す、マスクをして寝るといった工夫をして、喉や鼻を乾燥から守りましょう。さらに電気代はかかりますが加湿器を使うこともおすすめです。